F1:「小林可夢偉が優勝」を果たせなかった7つの検証

昨日のエントリを恥ずかしくて消したくなるほど
予想としては「大惨敗」を喫してしまったわけですが・・・
何となく申し訳ありません。(だから勝負は面白いともいえますが)

大切なのは仮説−検証のサイクルを回すこと
品質管理のお仕事でそういう風に習ったことがあります。
昨日ぶちあげた「7つの根拠」を、きちんと検証しておきましょう。

1)フリー走行の結果から「優勝候補は4チーム」
「FP1からFP3までのタイムの出方で決勝の行方を占う」というのが
ここ数年、私なりのF1観戦予想だったのですが
もしかするとこの法則が通用しなくなってるのかもしれません。
金・土・日の天候の違いなのか?、タイヤの磨耗状況なのか?
ピットアウト後の渋滞ルーレット(!?)の運次第なのか?
どんな物差しが現在のF1に相応しいのか見極める必要がありそうです。

2)Mercedesの決勝はアテにできない
さすがオールドイツの巨人!
他チームから数々の人材を抜擢し、ここ2戦の屈辱を晴らしました。
Schumacherのピット作業ミスは惜しまれるものの
信頼性や性能の向上がどの程度のものか次戦が真価を問われます。
もしかしてRosbergが上海と相性が良すぎるだけかもしれないし。

3)Buttonが恐れるものは?
日本大好きな彼なりのリスペクトだったのでしょうか?
でも予選4位でファステストラップも記録したわけですから、
可夢偉ザウバーにポテンシャルがあることは証明されているような。
彼にタイヤ選択の不運と渋滞がなければ、
バトンの発言は正しかったことになるのでしょうか?

4)上海は誰にでもチャンスがある
ここだけは、正解といえば正解でしたね。
初優勝おめでとうございます・・・Rosbergさん。

5)タイヤ交換
ここが私にとって「最大のミステリー」です。
終盤どさくさに紛れて上位は皆2ストップ作戦に切り替えましたが、
前半は3ストップが主流だと見られていました。
でもRaikkonenだけが一気にタイヤが終わってズルズル後退。
Perezも得意の2ストップだったのに大苦戦。違いがよく分かりません。
均一に見える56周ですが、毎周毎周ピットに入る情報と勝負の流れで
勝利の女神の表情が刻々と変わるスリリングなバトル!とも言えますが、
ただ、FIAとPirelliが仕掛けた演出はある意味成功しましたが
見方によってはギャンブル的要素が色濃く、シロウトには分かりづらい。

6)今がザウバーの最高潮!?
結果こそついてきませんでしたが、勝負は時の運。
ザウバーはトップチームと同種の「強者の戦略」にチャレンジしました。
これは素晴らしいことですね。
ポイントを拾うのではなく、勝ちに行く姿勢をキープして
バーレーンでもうひと勝負!頑張ってほしいものです。

7)小林の秘めた思い
結果にいちばんガッカリしているのは可夢偉選手本人でしょう。
でもRosbergだって何度もチャンスを掴みかけてなかなかモノにできなかった。
だから彼にも、あきらめず前を向いてほしいです。

ただ1つ気になるのは、昨年の鈴鹿7番手スタートでの失敗もそうですが
いつも抜群のジャンプスタートを見せる小林が
ひとケタ順位で期待を集める時に限って失敗してしまうのは
偶然なのか必然なのか、ここはぜひチームと一緒に検証してほしいです。
次のチャンスがやってきた時に「2度あることは」にならないためにも。


これに懲りずF1の記事はまた書きます。
今週末は「ほんとにやるのか?バーレーンGP」です。