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2017-07-23

本日読了

ハイウェイスター (アクション・コミックス―大友克洋傑作集)

ハイウェイスター (アクション・コミックス―大友克洋傑作集)

大友克洋25歳の時の作品らしく(川本三郎が解説を書いてるよ)。

すでに子供と老人がすごいのだった。泥臭いユーモアと体臭が漂い、悲惨と滑稽がまじりあうこの作風がAKIRAへつながっていくとは・・・
 

2017-07-20

本日読了

カフカはなぜ自殺しなかったのか?: 弱いからこそわかること

カフカはなぜ自殺しなかったのか?: 弱いからこそわかること

なぜ自殺「しなかったのか」という視点は新鮮。
いや、それにしても本中の手紙、日記のカフカのこじらせぶりには驚きました・・・(神経質そうな風貌だな、くらいには思っていましたが)が、そのまま現代人の苦悩につながっています。体質が神経症的で、現代的。

『変身』『判決』くらいは読んだような気がしますが、たしかに「絶望の文学」というにふさわしい。
こういう人が身近にいたら、どんなふうにつきあっただろうか・・・なんてぼんやり考えました。 
 

2017-07-17

本日読了

老いの荷風

老いの荷風

おもしろかった。
荷風の、どちらかというとあまり高く評価されない戦後の小品を丁寧に鑑賞する。東京下町にノスタルジーを感じる方にはたまらないだろう。
戦中戦後の混乱期に荷風にかかわった人々が、歴史小説家の永井路子や、ジャズピアニスト南博詩人飯島耕一など私でもよく知っている人たちにつながっていくのが驚きだった。
人のつながりの不思議さよ。

私にとっては、永井荷風ってよくわからない不思議な人であり、またそこが魅力的である。
 

2017-07-16

プレミア上映の珍品−『祇園祭』を観る

諸般の大人の事情で今この時期の京都でしか観られないそうです。
9割がた年配者の中、嬉々として行ってまいりました、京都文化博物館はフィルムシアター(いつもなかなか渋い作品を公開しておりますぜ)。


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時代劇特有の大芝居は心得ているとはいえ、いやはやこれはしょっぱなから怒涛の展開だ。
中村錦之助は若くて顔が丸々してるし、岩下志麻はどうみても狂女だし、三船敏郎はまんま「七人の侍」だし、悪代官は「いかにも」な奴らばかりだし、ラストシーンはホラーみたいだしで、思わずニヤニヤしてしまった。ザッツ・エンタテイメント!
高倉健さんや美空ひばりが名もなきチョイ役で出演しているのも見もの)

まあまあ、考証学的にどうなのかというような内容ではありましたが、そんな細かいことはね。おもしろかったらいいと私は思っています。

これで500円はお得すぎる。観るなら今だ!
 

2017-07-14

本日読了

なんか橋本治が書きそうなタイトル・・・と思いつつ、読んでみたら橋本治よりずっと親切でした(・・・というか、橋本治はもうすっかり「バカに親切に説明するの、もうやだ」になっちゃいましたよねー、疲れてますよねー)。
あらゆる名著の引用を駆使してわかりやすく人の心の「くせ」みたいなものを解きほぐしてゆきます。

ああ、そうそうそういう人いる!の「そういう人」にぜひ読んでほしいがどうだろう(笑)。
得るものが多い本でした。