an-pon雑記帳

表現者と勝負師が好きです。

加藤典洋さんの

話を聞きに行きましてね・・・

都会の喧騒の片隅にひっそりたたずむ徳正寺。
穏やかなムードの中で、若干せかせかした口調(笑)で話し出す加藤さん。
大学の先生もやってらしたみたいだけど、内田樹センセイのような滑らかトークとはいかず、かえってそこに好感が持てました。

「戦後」といってもいろんな側面から語ることが可能でしょうし、近著も読んでないしで、わけわからんかったらどうしようと思いましたが、気さくな話で楽しく最後まで聞けました。
レーニンは勉強家でけっこういいヤツ」「ケインズは自分が世界で一番頭がいい、と思っていたけれど、その自分を上回る人物を駅で見かけて「神を見た!」と言った。・・・ヴィトゲンシュタインのことですねえ」等々、次々と繰り出される人物エピソードがおもしろかったな。

進行役の扉野さん、相変わらず小声ではにかんだご様子が素敵でした。
また楽しい企画をお願いします。