詩 真実の同志に温かい励ましを

2013年12月31日(火)更新:6
【池田名誉会長 桂冠詩人の世界 朗らかに語らいを広げる友へ 真実の同志に温かい励ましを】
●冴え冴えとした冬の朝。その一角には人の温もりがあった――。1998年12月、池田名誉会長は、本部幹部会や会見などの合間を縫って、東京牧口記念会館(八王子市)に隣接する牧口記念庭園を訪れた。
 四阿(あずまや)「牧口竹林亭」には、長火鉢(ながひばち)がしつらえてあった。名誉会長は同志の真心に合掌して入り、しばし香峯子夫人と共に暖を取った。
 鉄瓶が湯気を吐き、炭はほのかに赤い。
 その温もりを求めて人々が集う。そんな情景には、温かなだんらんと、にぎやかな語らいが広がる。
 愉快な創価の前進には、世代を超えた同志の談笑が聞こえる。“あの友は元気だろうか、かの同志とも語りたい”――共に成長しゆく人への思いが常に燃え立っている。
 さあ、新たな年が明けゆく。今日もまた、同志と共に出発しよう。


 誰からも
  讃嘆されなくてもいい
   讚美されなくてもいい
  私には 心から信頼できる
   大好きな人間が 大勢いるから
    私の胸は 花束でいっぱいである
       *
 信仰という命の世界に接触して
   君の久遠本来の決意と能動を
  私は いついつまでも
    信頼したいのだ
       *
 ともあれ
  非常に難しい時代であっても
   真実の同志が 苦しんでいるときは
    温かい 力強い応援をしてくれ給え
       *
 ともかく われら久遠の兄弟は
  勇猛にして精進の
   見事なる人材精鋭の構築に
    今日も現実に動こう
       *
 未聞の人間共和が
   われらの世界であるが故に
  永遠に生命と生命とが
    融合舞踏するのだ
       *
 私という一点があれば
  かならず横に縦に
   民衆運動の見事な組織を
    展開してみせるから
   君よ 待っていてくれ給え
       *
 人間と組織を構築し
  走ることは
   自らの確たる生命の
    不動の幸福建設にありと思いて
   今日も赫々(かっかく)たる
     如来道を願うのみ
       *
 紙で作った体裁の組織など
   なんの役にもたたない
  異体を同心とした
   信心の組織こそ
    永遠に崩れない
     われらの和合僧だ
       *
 若き地湧の君一人立たば
  全眷属すべてが
    同時なることを確信して
   生涯を御書のままに
     生きゆかんことを

 (『池田大作全集第38巻』所収、「同志」より)
   (聖教新聞 2013-12-29)