4月の新刊文庫から

4月の新刊文庫が「注目の近刊・新刊」に掲載されていました。その中から、気になる文庫をピックアップしました。

著 者
書 名
文庫
発行日
価格
J・L・
ボルヘス
汚辱の世界史 岩波文庫 04/17 567円
今福龍太 むかしの山旅 河出文庫 04/04 798円
吉田健一 埋れ木 河出文庫 04/04 840円
内田樹 いきなりはじめる仏教入門 角川文庫 04/25 620円
クラフト・
エヴイング
商會
らくだこぶ書房
21世紀古書日録
ちくま
文庫
04/10 1050円
丸谷才一 快楽としての読書 日本篇 ちくま
文庫
04/10 1050円
山村修 〈狐〉が選んだ入門書 ちくま
文庫
04/10 798円



まずはボルヘスですが、洋物なので、はずすべきかもしれませんが、本の世界にも例外はあります。(自分勝手な言い訳のようですが)。

次は河出文庫の頑張り。今回の2冊もそうですが、今福さんの文庫って、これが3冊目。一冊目は『クレオール主義』(ちくま学芸文庫)。2冊目が『荒野のロマネスク 』(岩波現代文庫―文芸)。

また吉田さんの本も根強い人気があります。これで河出、筑摩、岩波、講談社、中公等が文庫化しています。長谷川郁夫さんの「吉田健一」も昨年の「新潮」11月号から連載されています。これも早く単行本化してほしい一冊です。

角川はずっと内田さんの本を文庫化しています。はじめての文庫化は角川文庫からでしたか。内田さんのブログもアンテナに登録して読んでいます。まだまだ意気軒昂です。

いま文庫は岩波でなく、ちくまでしょう。これは個人的な好みもありますが、毎月買いたい文庫と言えばちくま文庫です。学術文庫もあるのですが、そこまでいかなくても、手頃な内容の文庫です。当面その位置は変わりそうもありません。

4月のちくま文庫は丸谷さんの文庫のみならず、私の好きなクラフト・エヴイング商會と山村修さんとくれば、ともに買いでしょう。山村さんの本はちくま新書から文庫化されます。(新書より文庫か?)