「ファウストvol4 (講談社 Mook)」

ライブ競闘小説は初っ端から妊娠小説 (ちくま文庫)で吃驚。あと、雑音リスナーという言葉が懐かしかった。ネットの普及してなかった頃の、分かるもんかよねえあんたってな気分である*1。これを二時間で書き上げるとはホント怪童だなぁ。
浦賀和宏の「ポケットに君とアメリカをつめて」ってミステリーのフロントラインと言わなくても、SF JAPAN辺りに載っても良い作品だと思うのだが、どうだろう。村上龍キューブリック、クラークにフォワード、おまけに梶原一騎といった辺りが引用されていて、特にミステリーと銘打たなくてもいいと思う。
今回の「りすか」は「デスノ」だろう。心臓に電流を流したら、不整脈になって、心室細動から心停止に到り死亡する。という訳で除細動器は大切である(本当)。
Sketchesを読む限り、「ネコソギ」発売の遥かかなたに鏡家サーガが待っていそうなのだが、これって再来年ぐらいと解釈すればよいのかな。

*1:今なら音源を手に入れる手段はそれなりにある。

「ヨイコノミライ! (2) (Seed!comics)」 きづきあきら

なんだかとっちらかっている印象。「サユリ1号 v.1 (ビッグコミックス)」をやろうとしているのだろう。
あちらが「平均的」なら、こちらの方はコミュニケーションスキルの低い人間ばかりで、その違いが今後のストーリーにどういう差をもたらすのかという辺りに注目している。そういえば、今月号のアフタヌーンの「げんしけん」では2種類の人間の違いを結構上手く描写していたと思う。
998円という単価なのだが、いくらなんでも高いだろう。ネット配信は無料で行い、単行本の売り上げで稼ぐのは韓国で成功しているビジネスモデルらしいが、日本ではまだまだ途上である。