星のメール


   星のメール3


少年は十六才。
生まれた時から、目が見えないそ
うです。
でも、頑張り屋の少年は、普通の
高校へ通っていました。



「ぼくは目がみえません」
少年がそういわなかったならば、
少女は、少年が目が不自由だとい
うことを知らずにいたかもしれま
せん。
それ位、少年の動作は自然でした。



少女は、この春、小学校へ入学し
たばかりでした。
だから、ひらがなと、少しの漢字
しか書けません。
少女は、少年に手紙を書こうと思
いました。


             つづく



    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081202#p1

昭和60年代の歌20


説明書読みつつ牛乳パックの再生はがき

   紅茶を入れて漉き上げにけり



時雨の雨に篭る一日切りためし

   読売歌壇の歌を綴れり



上簇の近づきしならん隣屋より

   蚕座の臭ひ風にのりくる



還暦を迎へてますます太りたる

   姉の身ごなし母に似て来ぬ

りゅうの俳句1246

・あの書が びっくりしたら 点字だね


・あの星で 帰省されたし 手紙なり


・この手紙 動作したれば 点字かな


・たくさんに びっくりしては 力持ち


・そのもどき びっくりしたら 文字かな