一級建築士事務所 佐藤靖生建築研究室 blog         

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ショールームで思う事

LIXILが出来て何年経ったか?住宅産業に関わるイナックスや、新ニッケイなどがまとまって新しい企業になったと解釈しています。平たく言うと、今まではタイルはタイル、設備、外構、建具など別々のショールームや経営展開していたけど、まとまって一緒にやろうということでしょう。
ショールームの名称もLIXILに統一されて展示が変わった。各メーカーの商品が組み合わさって実際の部屋の一部が再現されているなど、お客さまには分かり易いのかもしれない。しかしお客さまにアピールする展示方法が私達にはダメ、、素材で見たいのに組み合わさっているので「素から」の発想には邪魔なのだ。
加えて展示にスペースを割く為だろう、商品全部が見易い展示とはいえない、、
そんな中でタイルは「昔のイナックス銀座」が単体の展示をしていて重宝だった。他のショールームがお客さま向けに対して銀座はプロ向けだった、、が4月12日に閉鎖してしまった。残念だ。

余談だがショールームでよく見掛ける光景で、設計者と思われる方とお客さまが一緒にショールームを巡る姿です。これ自体は不思議ではないけど、お客さまはショールームレディー(しご?)と機種選定や色決めをしているのです。設計者は無言で後から付いて行くのみ、、住宅全体のデザインは設計者が一番把握しているはずなのに妙だ。
私のお客さまは私が選んだ物の機能や色を確認する事はあっても、意見をショールームの方に聞く事はない。全てを知っているのは佐藤さんだから、、というのいがお客さんの共通の感覚。、、ショールームでは設計者不在の光景を目にして不思議に思う。