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朝日新聞2018年4月11日朝刊
中国列車 暮らし乗せて
中国内陸部、
四川省の山あい約350キロを走る列車がある。
所要時間は9時間。
厳しい自然環境から、
沿線は中国で最も貧しい地域の一つだ。
バスも自家用車もない住民にとって、
鉄道は生活の道。
人も家畜も一緒に乗る。
列車は駅と駅、人々の暮らしを、
ゆっくりとつないでいる。
(攀枝花(パンチーホウ/中国四川省)=宮嶋加菜子)
沿岸の大都市だけが中国でないことが
記事を読むとよく伝わってくる。
終着駅の攀枝花(パンチーホウ)育ちの乗務員は
宮嶋記者にこう語った。
「攀枝花は春節(旧正月)のころ咲き始める、春を告げる花。
攀枝花市は中国で唯一、花の名を冠した市です。
様々な花が咲く、花の街です」
成昆線に9時間揺られて、
攀枝花のホテルで二泊ほど滞在する旅をしてみたいな、
と記事を読んでいてふと思った。