「フラメンコ・フラメンコ」

yuko20602012-02-20

英題:Flamenco Flamenco




『音楽と踊りで紡がれた美しい「絵巻」でした。』





※画像は映画「フラメンコ・フラメンコ」のものです。
表題の★は、私の中の評価です。
★★★★★が満点です。
<★の基準>
★:時間と金返せ!
★★:レンタルDVD(ビデオ)で十分です。
★★★:まぁまぁ〜。映画館でどうしても見るほどではないかも。
★★★★:お金はらってみる価値アリ。劇場で見てください。
★★★★★:超〜最高!オススメ!!もう1回スクリーンで見たい!






スペイン・アンダルシア地方に伝わる民俗芸術であるフラメンコは、歌<カンテ>、
踊り<バイレ>、ギター<フラメンコギター>の伴奏が主体となっている。
そのダイナミックで情熱的な世界は、日本をはじめ、世界中の人々を魅了し続けている。
パコ・デ・ルシア、マノロ・サンルーカル、ホセ・メルセーら、フラメンコ界の“神”と
称されるマエストロたちが、サラ・バラス、エストレージャ・モレンテ、ミゲル・ポベダ、
イスラエル・ガルバン、エバ・ジェルバブエナ、ファルキート、ニーニャ・パストーリ
などの新世代の豪華アーティストたちと出会い、華麗なフラメンコの世界を体現する。
本作はフラメンコを通して、“生命の旅と光”を描いていく。
生命の旅とは、音楽に乗って人間の一生を巡ることである。
人の誕生から晩年、そして蘇生までを、多彩なフラメンコのパロ(曲種)を用いて、
全21幕の構成で描く。
誕生<アンダルシアの素朴な子守歌>、幼少期<アンダルシア、パキスタンの音楽と
それが融合した音楽>、思春期<より成熟したパロ>、成人期<重厚なカンテ>、
死期<奥深く、純粋で清浄な感情>から、希望に満ちた再生へとつなげ、命の蘇りを
期待させる。


スペイン映画界の巨匠カルロス・サウラは、これまでにもアントニオ・ガデス
クリスティーナ・オヨスといったスターと共に『血の婚礼』『カルメン』などの
ドラマチックで前衛的な傑作を放って賞賛を集めてきた。その集大成的な
ドキュメンタリー作品が1995年の『フラメンコ』だった。本作は同じテーマをさらに
進化させ、フラメンコの伝統と未来を映し出す新たなる傑作だ。
撮影監督は“光りの魔術師”称されるヴィットリオ・ストローラ。
幻想的な光で照らし出し、独創的なセッションを繰り広げる。
名コンビぶりが今回も冴え渡る。




1995年の映画「フラメンコ」という映画は見ていないのですが、巷で結構絶賛
されていたのと、イチ音楽Fanとして、この映画は絶対に見ようと思って
見に行ってきました。
Bunkamuraの火曜日のレディースデイで見に行ったのですが、満席になっていて
かなりの注目度の映画だったんだなぁ〜と言う感じでした。
「フラメンコ」というジャンルは私の得意分野?ではなく、むしろほとんど「無知」
に近いジャンルですが、音楽的は興味のある分野だったので、「音楽を知る」
と言う意味でこの映画を楽しみにしていました。


正直、この映画の評価は二分すると思います。
セリフがなく、音楽と踊りだけで映画が終始進んでいきます。
興味がない人は見ていて「つまらない」「何を訴えたいの?」と思うだろうなと
見ていて思いました。
でも、私にとっては「美しい音楽と踊りの絵巻」でした。
オープニングから絵画がたくさん立ててあるスタジオを映し出しながら
リズムセクションだけの音楽が流れ、映画がスタート。
フラメンコ独特のリズムを私もよく知らないのですが、打楽器だけでつむぎだす
音楽がカッコよくて、映画の冒頭から気に入ってしまいました。
個人的には途中、睡魔に襲われた部分もあったのですが、全編通して、
音楽がカッコイイ・・・。
フラメンコのあの独特のリズムが面白いし、何人かのギタリストや
ダンサーがものすごく上手い!!!
フラメンコを知らなくても、普段から音楽を聴いているので、Playerの
上手い下手は分かります。
ダンスの方は、得意分野ではないので私が評価するのもおかしいかもしれない
けれど、見ていると情熱的な踊りや動きはすごくて、何人かのダンサーに
惹かれてしまいました。
誰が誰だかは分からないけど、ベテランらしき人たちの踊りや歌、ギターは
すごかったです。


個人的に見ていておもしろかったのが、フラメンコのダンスは、ヨーロッパ、
スペインで生まれただけあって、同じヨーロッパで生まれたバレエやタップと
似ている部分もありましたね。
でも、タップより相当踊りが激しいですよね。
また、ちょっとFula(Hawaiian)の男性パートに似ている振り付けも
あったのですが、恐らく、フラメンコの踊りには、Fulaのように
踊りに1つ1つ意味があったり、メッセージがあったりしないんだろうな
なんて見ていました。
そんな発見があったりして面白かったです。
多分DVDが出たら買います、これ。
音楽も素敵でしたし。
今日の一言コメントに書きましたが音楽と踊りで紡がれた美しい「絵巻」を
体感したい方は、ぜひ渋谷Bunkamuraで見て下さいね。




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