暦に追いついて．【写真日記虫】

　いつもの夜回り．薄ら寒い．

　★エダシャクの類？　もう手に負えない．触角が偉く立派だが，ふたばに貼って放置．
テキトーなコメントも付けておく．

エダシャクの絵合わせに
すっかり鬱な日々が続いていたのですが，
こいつは（n‘┏┓‘)ηが立派でイケメンなので
すこし癒された連休明けの夜．

　何を書き込んでいるのやら〜．
　※シロテンエダシャク．
　★こちらは「とうおう」で少し調べたら分かった．ヤスジシャチホコである．

０６年５月８日２０時５４分，苫小牧市樽前，錦大沼公園．前翅長23mm．
　ウォンバットのぬいぐるみみたいな風情である．足が多いのは目をつぶって欲しい．実物は，この画像よりも筋模様が映えて見える．
　学名は"Epodonta linaeta"．「上の歯＋線の」である．シャチホコ科が"notodontidae"「背中＋歯＋科」であるから，彼の属名はシャチホコ正統であるといえる．
　ところで，気になるのが発生時期．
　『蛾類図鑑下』では

成虫は近畿地方では年２回，４〜８月頃に出現する．中部地方の山地より北では６〜７月頃に出現する．(p.39)

　『昆虫大図鑑Ⅰ』．

近畿以西の暖地では３〜９月，東北では５〜９月に出現．(p.164)

　『蛾類大図鑑』．

年２化，５−６月および８月に出現．(p.621)

　なかなか厳しい．きっと春〜夏の間の蛾なのだろうな．とりあえず５月始めの苫小牧で確認．
　桜は何日も遅れているが，蛾たちはほんの少し早く，暦に追いついてきたらしい．