セアカツノカメムシ.ヒメクモヘリカメムシ.トゲカメムシ.オオトゲシラホシカメムシ.トゲカメムシ.【写真日記虫】

yyzz22006-07-12

 何日も降り続いた雨がようやく上がった.渇いた舗装道路を見るのは久しぶりのように思う.
連休の終わりに,やっと出撃できる.
 緑ヶ丘公園へ,正午少し前.平日なので人出はあまりない.カモの子供が寝ていたりする(右上画像).


 というわけで,カメムシ特集」.その他はすべて後日回し.
★その1.セアカツノカメムシ.初見.

とにかく青黒い.背板の前の方と,小楯板が赤みを帯びている.腹の先がハサミになって開いているので,これは♂である.大きめ(20mm弱)なのも嬉しい.


★その2.ヒメクモヘリカメムシ

♀の上に♂がぴったり重なっているところ.この画像では分かりずらい(♂の下から少しはみ出して見えている)が,♀の下腹は大きく膨らんでいて,卵を持っていると思われる.
 こちらの出現に驚いて,♂は慌てて葉の裏に回り込んだ.まだ交尾には至ってなかった模様.根性なしである.♀は平然とその場所にとどまっていたから,尚更である.
 近くに♂の個体がもう2頭いた.都合♀1に♂3.♀からフェロモンのようなものが出ているのだろうか.


ナガメの交尾は,もう食傷気味なので画像なし.


★その3.トゲカメムシの群れ.常連さん.

襟の白いラインがよく目立つ.それはさておき,とにかく連中は沢山いる.この公園で最も支配的なカメムシである.


★その4.シラホシ系.

顔がとにかく黒い.よく見ると立派な眉毛まである.
図鑑で調べてみると,どうやらオオトゲシラホシカメムシ.肩の角(シラホシカメムシ却下)が大きめで,先が尖ってない(トゲシラホシカメムシ却下)ことから.成体は初めてなので消去法やむなし.小さい.


★その5.チャイロクチブトカメムシの捕食.

ずっぷりと刺さり込んでいる.芋虫にしてみればさぞかし痛いだろう.
まだ捕獲シーンを見たことがない.どうやって捕らえるのだろう.いきなり口吻を突き込むしかなさそうではあるが…


 後は項目だけ.
 蛾はフタテンヒメヨトウ8月4日に貼り).キバラヒメアオシャク.どちらも初見.他,不明アツバ2頭.
 蝶はクロヒカゲウラジャノメ.近寄らせてはくれなかった.これはふたば逝き(´ー`)/〜〜の予定.
 甲虫は,恐らくエゾサビカミキリ.ふたば逝き( ´∀`)/~~予定(071201貼り).赤っぽいカメノコハムシ071202貼り).オオヒラタシデムシの交尾.
 小さな蜘蛛1頭.ふたば逝き(´ー`)/~~?.

フタスジカスミカメ.ウンモンスズメ.シロシタケンモン.トビモンシロコブガ.ニャントロ星人の侵略が続く.【写真日記虫】

 さて夜の部.雨は降ってないが湿度は高そう.潮の香りがまたする.道路ではオオミズアオがバタバタとひかれている.


<温泉看板>
★やっと灯火にカメムシアワフキムシが出てくるようになった.

これはおそらく初見のフタスジカスミカメ.5mmほど.木肌の上のちょっとしたカサブタ程度の風情.2頭いた.
 背中の模様の個体変異は大きいという.この画像も背中の筋が薄く,「ノノ」になっている.イネ科の植物をホストとするカメムシ
 今日1日で初見のカメを2種.まだまだこれからも出会えそうな予感.


☆不明シャチホコ*1,不明メイガ*1.未同定フォルダへ(#゚Д゚)/~~.
 ※ヒメトラガ,スジグロマダラメイガ.
セダカシャチホコ,相変わらず小さいシロオビヒメエダシャクアシベニカギバモンヒトリ類沢山.ヤスジシャチホコ


<馬場駐車場>
なんと,ここにもニャントロ星人の魔の手が! 掲示板の下でニャントロδが這いつくばって蛾を摂取中である.急いでクラクションを鳴らして追い払う.
 ウンモンスズメセダカシャチホコをとりあえず救出.(画像はスズメのみ)


オオバトガリバクロシタアオイラガ.立派なオサムシエゾカタビロオサムシ)..彼らもニャントロの危機にさらされている.


★大きなケンモンヤガシロシタケンモンである.

わたしの左手人差し指は,指先から第1関節まで25mm丁度であるから,前翅長は30mm弱か.大きい蛾はやはり撮って見映えがする.


★ずいぶん図鑑で調べて,おそらくトビモンシロコブガ

前翅長は10mmほど.図鑑の写真やネット画像では,亜外横線(翅のきわの横線)が強く出ているが,この個体は痕跡程度なので茶色/白にはっきり分かれて見える.


 わたしが帰った後,ニャントロ星人δがまた出てくるに違いない.どうか天罰が当たりますように.