補遺.コオニグモモドキ.
クモは同定がやたらと難しくて,貼ると大抵間違えていたり紛糾したりする.そのうち炎上しかねない.
今回のクモは,新海栄一『日本のクモ』(文一総合出版)の写真と瓜二つだからきっと大丈夫かとは思うのだが,クモのことだから危ない.クモ専の方々は本当にすごいと思う.
2006年7月12日.緑ヶ丘公園.
コオニグモモドキだと思う.5mm弱.モドキ続き.
上記『日本のクモ』によると,
夕方から活動を始め,枝葉間,草間に1本の糸を引く.クモはその糸の途中に待機して獲物を待ち,近づいてくる昆虫を捕らえる(谷川 1989) (p.216)
単純な探索,待ち伏せよりも一工夫している.これならハエトリグモのように眼の発達に力を注がなくてもいいし,ハナグモのように真っ昼間から体を晒すリスクを取らなくてもいい.
獲物を効率よく捕獲できるかは分からないが,そこら辺は要するにバランスの問題なのだろうと思う.
明日からきっと蛾ばかりになります.
北海道新聞12月12日記事「マイマイガ駆除終了」.
11月17日の続報.
マイマイガ駆除終了 卵塊228個 来春に再実施も
十一月中旬から苫小牧港の港湾関係者らが行っていた森林害虫のマイマイガ(アジア型)の卵塊除去作業が十一日,終了した.(…)関係者らは「今回の結果を検討し,春に再び実施する可能性もある」と気を引き締めた.
除去作業は現在,国際コンテナターミナルがある入船周辺の四地域を選んで行われてきた.木の幹にある数センチの卵塊を見つけては取り除く地道な作業で,計八回で延べ二百五十人が二百二十八個卵塊を除去した.卵塊がふ化した場合の幼虫六万八千匹分に相当するという.
(…)
来秋の国際コンテナターミナル移転を控え,北米航路の拡大も視野に入れる苫小牧港としても[ハイリスク港の]指定回避は絶対条件で,関係者は「春先にも除去作業を行った方がよさそうだ」と話した.
(北海道新聞12月12日,苫小牧・日高面) [ ]内引用者註
卵塊に薬をかけてもきっとダメだろうから「手作業」ということになったのだろう.
「春先」? へらで剥がすなら春まで待つ必要はない.毛虫になった頃を見計らって薬剤を散布するつもりなんじゃないだろうな.だったらトホホだな.