日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

いっそ水上生活者になるのも悪くない

9時起床。さすがに毎日出張ばかりしていると、休日もすぐに出かける気になれず、だらだら。部屋の掃除をしようとするが、積み重なっている本の山を崩すと「そういえばこれは読んでなかった」本が出てきたり「もう一度読もう」「これこれ、探していたんだよ」本が出てきたりで一向に進まず。
昼飯も食って、昼過ぎ家を出る。渋谷乗り換え、銀座線で京橋、INAXギャラリーへ。「水の都市東京」としての新しい再生計画、東京キャナルのエキジビジョン。エキジビジョンというから何のことじゃろう、と思っていたら、要するに文化祭で模造紙をぺたぺた貼ってやる研究展示、アレです。いや、やってることが文化祭レベルという話ではありませんが。飯田橋駅前の水空間の利用、首都高速に蓋をされた運河の積極的な利用法、築地や銀座の裏通りに運河を通して新しい街づくりをする話、ヒートアイランド対策や治水に関する話など。特に歌舞伎座をHUBに運河都市を作り上げてしまう構想などはすごくワクワクするような話だが、どうにも直接的な金になりそうもない(国家百年の計とか、そっち系の)話であり、日本にこれだけの計画が出来るような行政手腕は存在しなかろうし、地上げ勢力も金にならない話で動かないだろうなあ、というような夢物語。本当にできたら楽しそうだけど…
この日はちょうどシンポジウムだか対談だかをやる日のようで、あっちこっちの建築科の学生と思しき人たちが大勢で賑やかというか煩いというか。シンポジウムが始まった途端に誰もいなくなった。
ついでに同じ場所でやっている風と建築展も。自然環境の厳しい能登半島で風から家を守るためのさまざまな工夫。こういう工夫は隣近所の連帯を強くしないとだめであり、非常にプリミティブに「命と財産を守るための共同体」が作られる。北陸にはよく行くのだが、人間性にどうも独特のところがあるようであり、このような自然環境の厳しさが一因なのかなあ、と思ったり。

月島まで足をのばして

銀座一丁目から有楽町線で月島、月島スポーツセンターのプールへ。わざわざこんなところで泳がなくても、という話だが、都心部で駅から近くて使い勝手がよさそうなプールをいくつかピックアップしてあり、出かけたついでの空き時間にいつでも泳げるようにしてある。東京の公共の室内プールはどこも小奇麗で、普通に泳ぐ人にも遊びたい人にも配慮されており、なにより料金も500円前後なので気軽に利用できるのである。
1時間半ほど泳いで、佃大橋を渡って新富町、銀座まで散歩。松屋を覘いて、セール品の渋いセーター一着購入。2年前まではユニクロ無印良品ジーンズメイト以外では洋服なんか買えなかったものなあ、と、げんしけん斑目的な感慨。いまだに伊勢丹のメンズ館は怖くて近づけませんが。さらに歩いて新橋、都営01系統バスに乗って渋谷*1東横線で帰宅する。
夕飯にハートランドのビール、お酒は菊水の「ふなぐち」と濁り酒の「五郎八」。「ふなぐち」が正しい名前なのだが、googleで検索すると、「ふなぐち 菊水」よりも「ふなくち 菊水」のほうがたくさんヒットする不思議。

*1:この経路に疑問を持たれる方もいるやにおもいますが、バスに乗りたかっただけであり、つまり、私が乗り物ヲタである、というだけの話で…