趣味と実益

■趣味と実益
 どこで知ったのか、先日お世話になっている知り合いからメールが届いていた。私が”植物を管理する学校”に通っていることをどこかでかぎつけたらしい。メールの用件は庭のマツを見て欲しいとのことであった。数年間剪定もしてないらしい。
 今の私は、脚立も持っておらず、車もないと返信したところ、脚立は購入し送り迎えはするということであった。
 今日は午後から雨予報であったが、朝方は曇りなのでこの時間帯で対応することにした。
 現地へ到着しマツと対話する。樹形は自然樹形からは外れており、東側の枝が出ておりバランスを崩している。樹勢は、枝ぶりが高さに比べて短く、これが今までの剪定によるものなのかどうか分からず。今植わっている敷地面積からすると樹高が5m以上あり高すぎるという感じがした。
 脚立で上がると、枯れている葉がある。エダカレハ虫であるので、手は剪定しながら目は昆虫を探していた。一匹見つかったので、箱に入れてもらって薬剤購入を依頼する。
 また、枯れ枝も見つかった。中央付近であったので水の吸い上げが悪いのではなさそうだ。先端枯れではない。とすると、”銀色の方”がやっつけ剪定をした結果ではないかと疑う。
 正常な育ち方をしていない樹木であったので、剪定は古葉を取るだけにした。やり方も伝えた。何日かかるか分からない。何せ3mの脚立が上まで届かないのである。
 上の成長を止めないと、さらに伸びて収拾がつかなくなってしまう。
 昼近くになったので、手料理をふるまうということであった。スパゲッティということである。かつてHPで”麺食い隊が行く”を運営していたので、麺類にはこだわりがあった。

 一口ほおばってうなってしまった。最近、ゆで上げだとかスープスパゲッティなどとシャワシャワのスパゲッティが主流であるが、自分は昔喫茶店で食べた太いナポリタンが好みである。最近、どこに行ってもありつけない。
 しかし、知り合いの作られたのは”これ!”であった。いわゆる家庭料理ではない。これはお金がもらえる味である。こんな時に”おいしい”としか言えない自分の語彙力の無さが恨めしい。インスタントは一切使用していないということであった。驚いたのはトマト味に酸っぱさがまったくなく、麺も一本一本ほぐれていることである。何か、工夫があるようだった。
 軽快なムードミュージックがかかっている中での食事は昔よく通った喫茶店を彷彿させ、思考は30年前の若かりしころにさかのぼってしまった。

 感動に浸っていると、食後にコーヒーが出された。封を切ったばかりの豆を電気サイフィンで入れていただいた。いわゆる、一口飲んで味の余韻が続くというコーヒーであった。今のチェーン店のコーヒーでは出せない味である。

 久しぶりで食べ物で感動を覚えた。お土産もいただき恐縮しっぱなしであった。

■エイジレス養成塾(4回目)
 講義が2つあった。
 1.富山県の地域包括ケアシステムの構築と称して県庁の方が講義される。最後の質問で私は質問した。ICTの活用と出ていたのでどういう意味かと聞いたら、周りからスマホの事という。インフォメーション・コミュニケーション・ツールの略というではないか。私は、スマホを持っていないので、もう置いてきぼりか、とトーンダウン。
 2.買い物くらし応援団
  この話は良かった。1回100円で買い物を代行するNPO法人を立ち上げ、最初は顧客がなく苦労したこと。車がないのでレンタカーを借りたら、7000円/月の売り上げに対して7万円/月かかるのでやめて35万円の中古車にしたら1年で動かなくなり、次は45万円の中古車にしたら6年ほど動いたという話は参考になった。