ばくちマーケティングとはなにか


 …なんでしょうね、いったい。いや、公営ばくちとも関連がないとはいえないマーケティングの本を2冊立て続けに読んだので、適当なタイトルをつけてみただけなわけですけど。競輪客のわたしが言うのもなんですが競輪場っていかにも下流だし、すべての金融はばくちでありますから金融をばくちと読み替えることが可能です。金融マーケティングとは何か これがプロの戦略だ! [ソフトバンク新書]下流社会マーケティング


 両書を簡単に紹介しますと、三浦展ののほうはタイトルには「下流社会」とありますが、主に世代論です。特に団塊世代例によって少ないサンプルでもって8つのクラスタに無理やり分類して力を入れてます。要するに自らの看板である「下流〜」でもって読者の気を引き、しかし、世のマーケッターの関心は団塊マネーですから、団塊世代の部分で買わそうという魂胆ですね。全体的に図表多目で内容少な目。


 もう一冊のほうは、外資系の各種金融機関でマーケティングの最前線を転戦そして勝利してきた著者が主に自らの体験談を語りおろす本で、スタイルとしては対照的です。しかしこちらのほうが断然迫力というか説得力があります。


 今度の全日本選抜競輪決勝戦は初のVHF全国ネット中継なわけですけど、それに見合う見返りは果たして生じるか。五輪キャンペーンもまたしかりですけど。胴元側の宣伝担当者は後者の本を一度読んでみてはどうでしょうか。図表は多いけど内容さっぱりな企画書よりもずっと役に立つし、目から鱗な瞬間も多いと思います。いっそのこと、金融もばくちと一緒だということでこの著者をヘッドハンティングしてみるとか。

本場および場外車券売り場についてのパブリックコメント募集中


 こちら(参照)。だいぶ前から募集していたみたいですけど今日気づきました。期限は12日までです。


 要するに今以上に場外を作りやすく規制緩和する案なんですけど、実現すれば大型ショッピングセンター内のミニ場外なんかもできるかもしれませんね。そういう宝くじスタンドみたいなのがいっぱいできて、数日来このエントリのコメント欄(参照)でネブトさんと盛り上がっていた「キャリーオーバー付9連単」が売れればいいのにと思います。