神戸人から見た京都についての記述4

中華もカフェも神戸人がこだわりを持っていることである。観光客にアピールするもの、つまり自慢するものである。しかし、京都にくるとその自慢する気が一切なくなり閉口していまう。
こだわっているからこそ解る実力ってのがある。こだわっているゆえに解ってしまう真の実力がある。
『神戸以上のすばらしいカフェやお店がたくさんある!』
ましてや、それほど中華もcafeも京都のメインではないのに黙ってここまでの実力のあるお店がある。外向きの観光客のためでなく、京都内で消費されるものなのだ。住んでる人が求めるからその店がある。京都人は外にアピールするわけでなく、京都の奥の町屋で質の高い”文化的な何か”を今日も作っているのだ。それは京都の工藝品、民藝品にも見られ。せっせと造っているのだ。

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純粋な知で人を惹きつける土地

京都の奥、一乗寺今出川西陣、この辺りに行こうとするがどうも行きづらい。
地図をみてみよう、街の文化が発展する要素として血液のように人が街を巡る流れが必要がある。そのため交通の便は重要だと思う。土地的に見てこの二条以上の北のエリアにはとにかく行きづらい。京都の北側は袋小路である。大阪の梅田や神戸三ノ宮は鉄道が集まって、周辺の住宅街から人を集める構造にあるが、そうなっていない。まるで閉じている。では、人がいないかというとそうでもない、結構賑わっている。どうしてか?
 それはまず、この辺りに高校、大学がたくさんあることにある。土地の規模から溢れるぐらい学校がある。しかも名門が多い。そこで、アピールぜずとも強制的に若く新鮮な人材がこのエリアに集まってくるという構造なのだ。大学では文化系が多い。文化レベルの高い人材を、伝統的な京都の文化空間という鍋に投入して煮込むとなんかいろいろできるようだ。

巨大なインキュベーターで純粋な知から生まれた文化の魅力で人を引き寄せているのだ。

すばらしい本屋さんたち


”けいぶんしゃ”日本でも屈指の素敵な本屋さんである。ここの本は、近所の本屋さんで並んでいる本でも、このお店で並んでいると輝いて見える。とっても不思議である。

ガケ書房”ここも有名な本屋さんである。いろんなイベントを行っている本屋さんである。