ごはんは地球をすくうよ、きっと

友人が主催しているマクロビオテック(ティック?)料理教室へ。

都会育ち資本主義っ子を自負しているわたし、マクロビには偏見があった(オーガニック食材って高価だし、エコ的商戦だいきらいだし、今回誘ってくれた友だちがまえに通っていた料理学校のさいしょのレッスンは「断食」だったときいておののいていた)、のだけれど、今日の講師の先生はとても柔軟でほがらかで、マクロビ初心者のわたしにもわかりやすくいろいろお話してくださって、とーってもたのしくおいしく頂けた。






はーっ、なるほどね、と思ったポイント
・あまいものは麻薬。どうしたって過剰摂取になるから、おかしを食べるならそのぶん煮物に砂糖をつかわないとか、料理でお砂糖をへらす
・砂糖はカルシウムの吸収をさまたげるので、採りすぎると女性は閉経後に骨粗鬆症になりやすい
・家畜をそだてるにはたくさんの穀物がひつよう。それならその穀物を人間が直接たべたほうがいろいろと無駄がすくない
・たまねぎを焦がさずにあまく炒めるために、つい油をたくさんつかいがちだけれど、炒めているとちゅうで少しずつ水をたらすと、蒸気で辛味がとぶ&こげない

さらに、料理教室や料理本の、何g、何分、弱火中火強火、みたいな計量主義(へんなことばだ)的な料理のやりかたがわたしはきらいなのだけれど、今日の先生はそのへんもおおらかというか、「煮えたかどうかは野菜にきいてみましょうね、まあ、食べものはしゃべらないけれどね」、と。そりゃそうだ。味見するのがいちばんってことだ。

「根拠はないけれどね、わたしは、炒めたときにへらについて残った食べものを、鍋のふちにへらを叩きつけてこう、カンカンって、やりたくなるのだけれど、やらないようにしているの。手に当ててポンポンと、落としたり、菜箸でスッとね、とったりしてます。気持ちの問題ですけどね。やさしいきもちでつくりたいから。」

という先生のことばをきいて、よしもとばなな「キッチン」のある場面を思い出した。

「やっぱり、関係あるんでしょ。」「何が?」「すごく月がきれいなのを見た、とかって料理の出来にひびくんでしょ」




きっとそうだとおもう。


大好きな家族に、やさしい気持ちでごはんをつくれるおかあさんになろうと心に誓ったりしてみた。たんじゅんなわたし。


やっぱり、偏見をもっている世界こそ、積極的にのぞいてみないと、わからないことはたくさんある。