docomoからiPhone、真剣に考えてみる
もうアップルは「ドコモからiPhone」に躊躇しないと思う...
先日、英国のOrangeというキャリアが、iPhoneの販売を開始したところ、1日で3万台以上を販売し、1日での携帯電話販売記録を更新したそうです。
これまで英国では、O2というキャリアがiPhoneの独占販売契約をしていましたが、アップルはこの契約を更新せず、Orangeからも発売となったそうです。
(ちなみに、英国ではOrange、O2、T-Mobileというキャリアの3強状態で、O2とOrangeのシェアにはそれほど差がないようです。)
まだ日本でiPhoneが発売されていなかった頃、アップルと最初に積極的交渉が進められていたのはやはり日本最大手キャリアdocomoだったかと思います。
ですが情報漏洩を嫌うアップルの意向を無視し、「iPhoneをdocomoから出せるように交渉中だよん」とdocomoが情報を漏らした。
そしてsoftbankの孫社長によるアップルへの熱烈ラブコール。
「I LOVE iPhone! WE LOVE iPhone!!」
※本当にこんな勢いだったらしい(笑)
そして意気投合した孫社長とジョブス、softbankがiPhoneの発売権を獲得することができたのですが、実際の販売台数から考えると、正直、かなり苦しいのではないかと思われる。
日本国内で、もっと販売台数が伸びなくてはおかしいと、アップルも強く思っているはず。
では、当初交渉を進めていたdocomoと再び話を始めるのか?
ほんの少しだけ疑問も残る。
softbankにiPhoneを取られたdocomoは、負け惜しみのように「iPhoneのような端末など、アップル社の力を借りなくても日本のメーカーから出すことはできる」という強気発言を公式の場でdocomoの社長が行っているわけですよ。
私は別にdocomoの社員というわけでもありませんし、どっかの社員というわけでもありませんが、この発言はちょっと侮辱に近いような、本当にみっともない負け惜しみだったと思います。
強がり、と言ってもいいのかも。
確かにiPhoneの売り上げを伸ばしたいという気持ちは分かります。
販売台数最優先で、自社製品を侮辱するような発言を行った会社に商品を提供するのか?
それとも自社製品の誇りを胸に、softbankにこのまま任せてくれるのか?
なんとなく、LIMUはそんなことを考えてしまいます。
確かに、softbankとdocomoでは、色々な面で違いすぎます。
今のsoftbankでは、サービス面でdocomoに勝つことは難しいでしょう。
iPhoneの魅力である新しい機能「インターネットデザリング」だって規制されたまま。
でも、docomoであればそんな規制はないのではないか?
ついつい、そんな希望を抱いてしまうわけです。
iPhoneの機能を最大限に使いたいと、脱獄など必要とせずにデザリングを行いたいと、iPhoneユーザーなら誰もが思うでしょう。
もしdocomoからiPhoneというのが実現したとして、docomoのiPhoneを入手したがる人も多いはずです。
docomoのシェア率50%は伊達じゃない、アニメじゃない。
だけど私は、孫社長が本当に楽しそうにiPhoneを使いこなしている姿を知っています。
様々なメディアでiPhoneの楽しさを日本国内に広めてくれたのは、孫社長であると言ってもいいでしょう。
ですが、docomoの社長は、それができそうでしょうか?
以前のエントリーにも書いたことがあるのですが、彼は一体、自社製品をどこまで使いこなしているのでしょう?
アンドロイドケータイ、せっかくの一品を彼は使いこなせているのでしょうか?
社長が社員よりも製品を愛し、使いこなしている姿、なんだか嬉しいと思ってしまいます。
ジレンマです。
デザリングはしたいけど、今のdocomoからiPhoneが出てしまうのは、ちょっと素直に喜べない。
社長が心を入れ替えてくれるのなら別。
iPhoneのことをあれほどまでに侮辱するような発言をしたのだから、やっぱりちょっと嫌だなって言う気持ちは正直ぬぐい去ることはできません。
それとも、LIMUは小さなことにこだわりすぎなのでしょうかね。
iPhoneが好きってだけなんですけどね。
ジレンマだー難しいなー。
softbankが、もっとエリア拡充や品質向上してくれれば、こんな悩みなんていらないのになー。
頑張れ、softbank!!