アリは小さいけれどもよく働く、とくに働きアリは働き者だと思われています。しかし、進化生物学者の長谷川英祐(はせがわ えいすけ)さんの著書「働かないアリに意義がある」(メディアファクトリー新書 2010年)によると、集団には一定割合の「働かない働きアリ」がいるそうです。アリには刺激に対する反応の違いという個性があり、働かないアリは刺激に鈍いそうです。 こういう研究をしていると、「アリがサボるところを観察するなんて、暇な人がいるものだな」という意見が出てきます。実際、観察するには体力を必要とし、ハードなんですが。 ところで、働いていたアリが疲労で働けなくなると、「働かない働きアリ」たちが働きだしま…