現代舞踊家。 本名:神田正子(かんだ・まさこ) 2011年9月23日、死去。75歳だった。 1956年、マーサ・グラハム舞踊学校に入学、同舞踊団でソリストとして活躍した。 帰国後は、アキコ・カンダダンスカンパニーを主宰、宝塚歌劇団の振り付けなども担当した。 1989年に芸術選奨文部大臣賞 受賞。 1998年、紫綬褒章 受章。
アキコ・カンダ、篠山紀信 AKIKO―1971‐2006
2023年の舞踊公演を振り返り、印象に残った振付家・ダンサーを列挙する(含2022年12月)。すでにコロナ関連の劇場規制はなく、通常の上演形態に戻った。コロナ禍の名残りとしては、バレエ公演におけるスタンディングオベーションが挙げられる。声を出せないため、拍手とスタンディングでコロナ下のダンサーを応援した習慣が、そのまま残ったと思われる。個人的には今年初めてコロナ陽性を経験した。ある演劇の終演後、俳優の方(マスクなし)と会話した二日後に喉痛があり、猛烈な倦怠感に襲われた。この公演はすでに初日、コロナで降板した俳優の代役を演出家が務め、その後次々と感染拡大し、公演中止に至っている。明確な後遺症とし…
標記公演を見た(6月25日 新国立劇場 中劇場)。現代舞踊協会の制作協力(企画運営委員会代表:正田千鶴)を得て、日本モダンダンスの歴史を概観する企画、その第4弾である。前3回の上演演目は以下の通り。 ・2014年―『日本の太鼓』(振付:江口隆哉、51年)、『ピチカット』(振付:伊藤道郎、16年)、『母』(振付:高田せい子、38年)、『タンゴ』(振付:伊藤道郎、27年)、『タンゴ』(振付:小森敏、36年)、『タンゴ』(振付:宮操子、33年)、『春の祭典』(振付:平山素子、08年)、『BANBAN』(振付:檜健次、50年)、『食欲をそそる』(振付:石井漠、25年)、『白い手袋』(振付:石井漠、39…
ピーター・ライト版『白鳥の湖』の再演。これまで「見ることは育てること」と勝手に思い全キャストを見てきたが、最近は本当に見たいダンサーだけになった。なぜだろう。理由や事情は見る側にむろんあるのだが、見られる側(バレエ団&劇場)にも確かにそれはある…。「ダンス・アーカイブ」はいつも妙な面白さを感じるが、今回はどうだろう。大野和士が振る《ラ・ボエーム》は楽しみだ。 10日(土)14:00 新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』振付:マリウス・プティパ&レフ・イワーノフ&ピーター・ライト/演出:ピーター・ライト&ガリーナ・サムソワ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー/美術・衣裳:フィリップ・プロウズ…