シリア 新たな内戦の勃発の危機 2024年12月8日、アサド政権が崩壊し、「シャーム解放機構」が暫定政権を成立させ「内戦で疲弊した経済の再建と国民の融和に取り組む決意を」国際社会に発した。だが、そのシリアで、2025年1月9日、暫定政権・シャーム解放機構のシャルア総司令官の打倒を掲げた「シリア人民抵抗」によるデモが起こった。その主要な主体はアラウィー派宗徒である。 「国民の融和」などいう言葉とは裏腹に「シャーム解放機構」はイラン大使館を襲撃したり、アサドの民兵の残党狩りを行っている。国連の発表では11月27日以降37万人以上が住まいを奪われた、という。「シャーム解放機構」によるシリア暫定政権の…