原始仏典(パーリ仏典)にある「アングリマーラ経」の内容を紹介したいと思います。これは釈尊が凶賊アングリマーラを調伏、出家させ、阿羅漢に導くまでの出来事を教えとともに示したものです。 アングリマーラ - Wikipediaja.wikipedia.org アングリマーラの本名はアヒンサカといいます。彼はコーサラ国にて、バラモンの子として生まれ、成長するとタッカシーラ(都市名)で技芸を学び、師匠に可愛がられていました。しかし、これに嫉妬した仲間の謀略、そしてアヒンサカを誘惑して断れた師匠の妻の逆恨みによって、師匠は自分の妻がアヒンサカによって強姦されたと誤解してしまいます。 激怒した師匠はアヒンサ…