「オデッサファイル」(1974製作/1975日本公開)は、当時のベストセラー作品の映画化。 原作者は僕が学生時代ハマっていたフレデリック・フォーサイスです。 先に原作を読んでた僕は、「映画は、原作をシンプルにして、ちっちゃい話にしたダイジェスト版みたい」と、あまり良い印象を抱きませんでした。 そして今回見たんですが、実は印象が変わりました。 そんな「オデッサファイル」のレビューです。 (あらすじ) フリーの記者である主人公は、偶然見かけた老ユダヤ人の自殺がきっかで、彼の日記を手に入れる。そこにはナチスの収容所の日々が綴られると共に、「屠殺人」と呼ばれた収容所所長ロシュマンが名前を変えてドイツ国…