古代ギリシアの哲学者、カルネアデス(Carneades)が提唱したと言われる命題。「カルネアデスの板」とも呼ばれる。
1人が海を漂流していて、1枚の舟板が流れてくる。その板は2人が乗る、或いは摑まると沈んでしまうが、1人ならば<問題なく摑まって生き延びることが出来る。この時、どちらかが相手を蹴落とし、1人だけ生き残った場合、その行為を罪と問うことが出来るかどうか。
相手を殺してでも生き残るか、それとも自分が死ぬか、究極の選択であることの例え。
参照:カルネアデス
『24:11 死に渡されるために捕らえられた者を救い出し、殺されようとしてよろめき歩く者を助け出せ。箴言24:11新改訳2017』 人間は、死の病に取り憑かれています。究極的には「肉体的死」に向かって生きているのです。 しかし、自由に行動できる状態に見えるのに、蜘蛛の巣にひっかかるような状況の人もいます。 いつの時代にも、自由を奪われて、束縛されている人もいます。 この箴言は、その人を助け出すようにという示唆です。 さて、いくつかの課題があります。 自分の状態は、どうでしょうか? 自分自身が助かっている状態で解放されているかを確認する必要があります。 また、誰をどのように助けるのか? 明確にし…
桐原書店は平成十年に採録を始め、二六年まで連続で採録を続ける。以降は確認できていない。 吉田エゴイズム説に真っ向から反論した教授資料と言える。平岡敏夫氏の意見も引用しながら、かなりの字数を使い解説者の意見を述べている。表現を細かく読み取っていくのは平岡敏夫氏編集の筑摩書房の教授資料に近い印象を受けるが、より細かく読み取り、吉田説の矛盾をついている。しかし、結論には同意しかねる。 「鑑賞」の項より 「(略)小説の読解は、詮ずるところ主題把握ということになろう。が、その「羅生門」の主題すら、いまだに新しいものが出現しているのが現状である。 では、そうした現状の秘密はいったい奈辺にあるのか。例えば「…
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