米国の中東専門家で元CIA局員だったグラハム・フラー氏が自身のサイトに掲載した「トルコは制御不能か?」という論説が、トルコでは話題になっている。 表題はトルコに対して否定的な印象を与えるものの、内容は決して否定的なものではない。トルコをイスラム教諸国のリーダー的な存在として認め、トルコの主張を理解する必要があるとしている。「制御不能」というのは、以前の「西欧に忠実なトルコ」をもう期待してはならないという意味らしい。 しかし、トルコでグラハム・フラー氏はギュレン教団の策謀に関わって来た人物と言われている。それどころか、2016年7月15日の「クーデター事件」では、当日、イスタンブールに滞在してい…