*以下の文章は、以前読書サイトにて投稿していたものになります。そのサイトが閉鎖される為、こちらに文章をうつしていきます。 「この自分でいいのだ、とおもえた」 2018.02.23 金原ひとみさんの小説は一度入ったら絶対に逃げられなくて、その支配力に恐怖すら感じてしまうけれど、別にそれは過激な場面が多いからとか性描写とかではなく、うまく言えないけれど素直にどうしてなんだろうと考えてみると嘘がないからだとおもう。 小説はつくりもので、いわば架空の世界でそうなるとどうしても無理が出てしまったり展開のために動かされる登場人物が出てきてしまいそうなのに、のめりこんでしまうのだった。 この小説は姉妹のスト…