フランスの思想家、ボードリヤールが提唱した概念。ポストモダン社会における、オリジナルなきコピーのこと。
元来は文化人類学の用語であり、ある土地の伝統文化が滅びてしまった後、後世の人間がそれを惜しんで復活させた「まがいもの文化」を指す。
ボードリヤール『シミュラークルとシミュレーション』(ISBN:4588001361)の冒頭から引用。
「シミュレーションとは起源
も現実性(realite)もない実在(reel)でつくられたもの、つまり(hyper reel)だ」(竹原あき子訳、法政大学出版局、1984年、1−2頁)