(Tabrīz) イラン北西部の東アゼルバイジャン州の州都。テヘランから約600km。サハンド山(3,710m)の北側、標高1350mに位置する。イランでも非常に古い歴史を持つ地域で住民の多くはアゼルバイジャン人である。ササン朝ペルシア時代に建設されたと考えられ、東西交易の要衝として栄えた。20世紀初頭にはイラン立憲革命の中心地になった。
イスラエルの報復 中東の戦火拡大懸念する(2024年4月20日『毎日新聞』-「社説」) イスラエルのネタニヤフ首相=エルサレムで3月17日、AP 懸念されていた事態が起きてしまった。国際社会は、中東の軍事大国同士の報復合戦を止めなければならない。 イラン空軍の基地を擁する中部イスファハン近郊が攻撃を受けた。先に同国から大規模攻撃されたイスラエルが無人機で反撃したとみられる。 イランは「反撃された場合はやり返す」と主張していた。だが、報復の応酬は全面戦争のリスクを高める。 そもそも自衛目的などを除き、国家による武力行使は国際法違反だ。さらなる攻撃は思いとどまるべきだ。 イスラエルは事実上の核保有…
今日のトップニュースは、やっぱりコレですね。日本時間で、今日の午前というか未明になるのかなぁ。アメリカのメディアが、『イランが攻撃を受けた』事実を報じて、すわ『戦争か!?』と、騒然になりました。とくに市場がね。このニュースの後で取引を開始した、今日の東京証券取引所はほぼほぼ売り一色、一時は1300円超の下げ幅を記録してえらいこっちゃ、と大慌ての全面安展開でしたw・・・しかしその後、午後になってイランメディアがさらに詳細な状況を報じまして。それによると、攻撃は3機の無人機?によるもので。空港を狙ったもの?攻撃元は不明。具体的な目標は不明だが、撃墜に成功した。重要施設などに目立ったは被害はない。こ…
現在のイランの首都は国土の北寄り、カスピ海とイラン高原を隔てるアルブルズ山脈南麓に位置するテヘランですが、イラン高原のほぼ中央にあるイスファハーンもかつて繫栄した都市でした。どちらの都市も高原にありテヘランは海抜1200m、イスファハーンは海抜1500mの高原都市です。イラン高原自体が海抜900mから1500mのところにあるので、イランはチグリス河に近い低地地方を除き、まさに高原の国と言って良いでしょう。 イランという国名はアーリア人の国という意味で、実はインド亜大陸を征服したインドアーリア人と非常に近しい民族です。古代から文明が栄え、メソポタミア文明の時代にはエラム王国が成立しました。エラム…
www.youtube.com イラン東部ケルマーン市のガンジャリ・ハーン建物群。サファヴィー朝のもので、エスファハーンのナクシュ・ジャハーンに似ている。内部はバーザール、ハマム、キャラヴァン・サライ、マドラサ、モスクを含む。 www.youtube.com イラン北部のホイ(フボイ)。タブリーズ北西で国境に近い。 www.youtube.com パーキスターンのハイバル・パフトゥンフア Sherkot 。南アジアのノリだ。 www.youtube.com カザフスターンの Kokshetau 市。世紀を経て羽根付き帽子が健在だ。 www.youtube.com キルギスターンのビシュケク。 …
人形シリーズ 自由が丘編 イランのクルド人の人形。 店内にエケコがあったので、 「この人形もペルーですか?」と訊いたら、 ちがいました。 その前に会話の流れで、東十条にはパレスチナ人の店以外に、クルド人の店もあって、たぶんイラクのクルド人という話を私がして、たぶんトルコのクルド人も店に入り浸ってるのかも、みたいな感じで、それを踏まえて、この人形を、 「イランのクルド人です」 と説明してくれました。 タブリーズやアゼルバイジャンの話をした後でしたので、すっと入りました。あと、クルド人はイラク、トルコ、イラン以外にシリアにもいて、シリアのクルド人こそ、難民キャンプやら各種欧米映画やらで取り上げられ…
今のところまだ渡航する予定がない国の中で、行きたい国を自分用にメモしておく。 正直有言不実行というのが一番みっともないので、「〜〜行きたい!」みたいなのはあまり記事にしないようにしているのだけど、ひょっとしたらこの記事が将来自分にとって旅行先を決める一助となる可能性もなきにしもあらずということで、思考の記録として残すことにした。 今年末から家庭の事情で、おそらく今のような頻度で海外旅行に行くのは困難になるだろう。 世界一周というのは昔からあまり興味がないし、192カ国全制覇というのもほとんど食指が湧かない。要は私が行きたいと思わされた国に全て行くことができればそれでいい。とりあえず今興味がある…
イランの初日から思ったが、かわいい車が多くて、車観察がとても楽しい!!! 日本同様近年のデザインの車も沢山走っているが、働く車から乗用車まで、かなり魅力的に見える。 この青いトラックが、初日から氣になっていたのだが、その数はとても多く、サイズは少し大きいが、日本の軽トラの感覚に近いのかもしれない。 大きなトラックも、古い方が味があってその佇まいに、達人感さえ抱いてしまうのが不思議だ。 テヘランから約600キロ離れたタブリーズという北の町へ移動の途中で、からまた素敵な出逢いが待っていた!!! このベンツトラックを発見した時は、かなり興奮した!!! バスに携帯を置いてきたので、急いで取りに戻って記…
はじめに 今年の国立大学の入試問題を解答し、次年度の受験生のヒントにしたいと考えます。 今回は京都大学です。Ⅰ・Ⅲが論述で計40点、Ⅱ・Ⅳが一問一答(小論述含む)で計60点の構成です。Ⅱ・Ⅳは南斗水鳥拳で瞬殺し、Ⅰ・Ⅲに時間を使いたいです。 解答例は正解ではありません。著作権はぶんぶんにあります。 *解答例作成の方針 受験生と同じく何も見ないで解答する。ただし途中でお茶を飲んだりトイレに行ったりはする(ルール違反) 解答を作ったら、受験生がアクセスできる教科書(実教出版、帝国書院、東京書籍、山川出版社)、資料集(帝国書院、浜島書店)、参考書(詳説世界史研究)でウラを取る(イカサマ) 仕上げに河…
第1問(20点) 乾隆帝の70歳の誕生日を祝賀する行事に参加する朝鮮の使節に随行して熱河の離宮に赴いた朴趾源(ぼくしげん)の『熱河日記』は、その冒頭で年次を記すのに「後三庚(こう)子」(明の崇禎(すうてい)年間より後の三回目の庚子の年)という表記を用いている。ここには、当時の朝鮮と中国の関係の一面が表れている。16世紀末から19世紀末にいたる朝鮮と中国の関係の変化について、300字以内で説明せよ。解答は所定の解答欄に記入せよ。句読点も字数に含めよ。 第2問 次の文章(A、B)を読み[ ]の中に最も適切な語句を入れ、下線部(1)〜(20)について後の問に答えよ。解答はすべて所定の解答欄に記入せよ…
アフィリエイト広告を利用しています # マルコ・ポーロとは? マルコ・ポーロは、13世紀にヴェネツィア共和国の商人として、ヨーロッパからアジアへの長い旅を行った冒険家です。彼は、24年間にわたってシルクロードを通って中国や中央アジアなどを訪れ、元の皇帝クビライ・ハンに仕えました。彼は、帰国後に捕虜となり、その間に旅の体験を語りました。これが、『東方見聞録』として知られる世界紀行文の元になりました。彼の見聞録は、当時のヨーロッパ人にとって未知の東洋の文化や風土を紹介し、多くの人々の関心や影響を引きました。 ## 生い立ちと家族 マルコ・ポーロは、1254年頃にヴェネツィア共和国の商人の家に生まれ…
アナトリア西部のイズニクで作られた陶器。15世紀から生産がはじまったとみられ、16世紀中頃までには、宮廷の嗜好を反映するかのように華麗な作品が作られている。また同世紀後半からは建造物に使用する陶器タイルに生産の比重が移った。江戸初期には日本にも移入されており、東京都の加賀藩本郷邸跡からイズニク陶器の皿が出土している。 15世紀のイズニク陶器 16世紀の発展 イズニク・タイル タイル転売問題 加賀藩本郷邸跡出土のイズニク陶器 参考文献 15世紀のイズニク陶器 イズニク陶器の生産は15世紀前半に始まり、当初はミレトス様式と呼ばれる赤色陶土を用いた彩画タイルや白色スリップ彩画陶器が作られた。1480…
イスラム教の聖典『クルアーン』の見開きページ(東京ジャーミイ礼拝堂内) ペンは剣よりも雄弁なり ほんの1カ月前には、ペルシャの「ペ」の字もない生活を、漫然と送っていた。転機は、2023年10月7日にガザ地区のニュースが流れたのを、目の当たりにしたことだった。昨年2月以来のウクライナ侵攻に続き、脳天に直撃を喰らったようなショックを覚え、自らの非力と無知にただおろおろと狼狽するばかりであった。 「パレスチナ vs. イスラエル」の構図は、ともすれば「イスラム教 vs. ユダヤ教」と短絡的に報道されがちだが、この根深い確執が単なる宗教戦争ではないことは、少し歴史を紐解いてみれば分かることだ。ただある…
レズギ人の踊り(ヴェレシュチャーギン画)つま先立ちが特徴 現在パレスティナ側に立った日本語記事がいちばん読めるのはParsTodayだと思うが、今日の文化特集でアーザルバーイジャーン州の踊りレズギーが言及されていた。東と西の二つのアーザルバーイジャーン州があるが、どちらかはわからない。 これはウズベキスターン・ホラズム州ヒヴァのラズギLazgiとおなじものだろう。羽根付き帽子をかぶり激しく旋回する。ラズギについてはテュルクの踊り子記事で紹介している。 www.youtube.com www.youtube.com Lazgiを踊るウイグル族ダンサー Gulmira Mamat ただ同記事の映像…
Alexandr Svaranc New Eastern Outlook 06.10.2023金融危機は一朝一夕に発生するものではない。金融市場の状況、内部の金融政策と外部からの世界通貨に関する指示の矛盾、自国政府の過ち、その他さまざまな要因に関連した一連の出来事や失敗した決断が先行しているからだ。この点で、金融の専門家たちは、金融危機を引き起こした原因について解説した本(論文)を一冊丸ごと書くことができる。しかし、政治家は「目的は手段を正当化する」という原則に基づき、経済問題への行政介入を許し、一時的な結果を得るためにポピュリズム的な手段をとるため、自国や他の専門家の科学的な議論を無視するこ…
昨日のParsTodayに、イランのトランジット鉄道が初めてヨーロッパに接続との記事があった。 グーグル地図は鉄道にかんして役に立たないが、OpenRailwayでおぎなうことができる。ただ操作性や見ばえはあまりよくない。 わかりにくい記事だが、そもそもテヘラン→タブリーズ→ジョルファーからナヒチェヴァン自治共和国を通じた欧州への鉄路はあった。今回グーグル地図赤印のポスタナーバードからミーアーネへの路線が開通したので、テヘラン→タブリーズの距離は114km縮まったということだ。 これまでは去年のロシアの貨物列車が初めてイランに到着記事にあるように、トルクメニスターン経由の路線があった。一方、カ…