作者の前作『鴨川ランナー』*1を読んで、なんでこの人はイラン人の苗字なのにクリスチャンネームのグレゴリーなの? とものすごく疑問に思い、次作の本作ではイラン人は養父とのことだったので、速攻読みました。 開墾地 作者:グレゴリー・ケズナジャット 講談社 Amazon 装丁=川名 潤 「群像」2022年11月号掲載 薄いです。九十ページしかない。それでハードカバーで¥1,300JPY税別。「アメリカではこういう本もありますよ」とでもてきとうこいて講談社を説得したのかもしれませんが、それって、贈り物にするような本*2のことですよね。『サンタクロースって、いるんでしょうか?』みたいな。「芥川賞の候補に…