Simic,Charles 1938年、ユーゴスラビアのベオグラード生まれ 15歳のときにアメリカに移住。現在ニュー・ハンプシャー大学教授。これまで60冊以上の詩集・エッセイ集および英訳書があり、全米芸術文学アカデミー賞、全米詩協会賞、P.E.N.翻訳賞、エドガー・アラン・ポー賞など多数の受賞歴がある。 1990年「The World Doesn't End」『世界は終わらない』でピューリツァー賞を受賞。
今、私は1933年に刊行された同人誌『文學(5号)』を開いている。たまたま立ち寄った鎌倉の古本屋で購入してきた。『詩と詩論』の後継誌として春山行夫が取りまとめた同誌には春山以外に安西冬衛、北園克衛、竹中郁、西脇順三郎、瀧口修三などの面々が詩やエッセイ、評論、翻訳を寄せており、それらの生き生きとした調べに彼らが現代のこの瞬間を動き回っているような気がして、ふと目を上げる時もある。肉のように厚みのある、ほどけそうな紙面を漂う緊張感とは裏腹に、深々と印刷されている内容は日本に迫っている戦争の足音を微塵とも感じさせない、日欧米の柔らかな作品群や写真・絵である。(略) 彼らの文章を読んでいる内に、私が長…
曇り、ときどき日差し。19度。 7時に起きる。 朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ・柿、サラダ(レタス・サニーレタス・大根・大豆煮・カニカマ・チーズ・バジル)、味噌汁(小松菜・サツマイモ・油揚げ・豆腐・玉葱・人参)、リンゴジャムのトースト、アールグレイ。食後にコーヒー。 妻と公園の朝市へ。ほんの1時間ほど遅くに出かけたら、ほとんどが売り切れだった。歩いていると背中を汗が伝う。 昼餉は、菓子パン、ミルクティー。公園のベンチで。イチョウの木から銀杏がびっくりするくらい落ちている。拾い集めて持ち帰りたいね、妻と話す。カツラの木も紅葉まっさかり。 古書を求める。武満徹著『時間の園丁』(新潮社)。宇…