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トランポリン競技

(スポーツ)
とらんぽりんきょうぎ

現在のトランポリンのルーツは、1936年パイロットの空中での平衡感覚や調整力を養うために
米国のジョージ・ニッセン氏が考案したものである。
布で出来た弾力性のあるシートを鉄の骨で支える仕組みで、飛行機の格納庫に並べて
100人が同時に飛んでパイロットの訓練に使われていたようだ。

 もともと飛び込みと体操選手であったニッセン氏は、組み立て式の トランポリンを開発し
スポーツとしての発展していくことを願い競技としても行われるように
なっていったそうです。 

 日本にトランポリンがお目見えしたのは1959年、日本体操協会の招きで
ニッセン氏と1952年の全米チャンピオンのフランク・ラデュー氏などが来日し
トランポリンの売り込みも兼ねて各地で公開演技を披露したそうです。
1964年には、第一回世界選手権が開かれ、日本でも日本体操協会主催の
特殊種目として全日本選手権大会が始まったというのが現在の大ざっぱな流れになっている。

◇競技のルール
 トランポリン'と聞くと、跳ねる遊具を連想する人が多いと思うが、トランポリンは
れっきとした競技スポーツで、トランポリンには、個人と団体そして2人の選手が2台のトランポリンを
使って全く同じ演技をするシンクロナイズド競技の3つがある。
オリンピックには、このうち個人のみが採用された。
(2000年シドニー大会より体操競技の中の新種目として採用)

トランポリンは、縦4.28メートル、横2.14メートルのベッドと呼ばれる面を
116本のバネ(スプリング)で懸架した上で競技する。
競技は予備跳躍から入り、連続10回のジャンプをすべて違った技を組合わせなければ
ならない。規定演技と自由演技を行い、上位10人が決勝へ進出する。

採点方法は、規定演技は5人の審判が10点満点からの減点法で技の美しさのみを採点し
最高点と最低点をカットした3人の審判の合計点が演技点となる。
着地場所がベッドの中央部分の決められた範囲から出たり、着地の姿勢が乱れると、減点の対象となる。

自由演技では、上限なしで技の難しさのみを加算する難度点を加え、その総合点で競う。
難度点は宙返り4分の1回転ごとに0.1点(1回転で0.4点)
ひねりでは2分の1ひねりごとに0.1点
(360度のひねりで0.2点)に加え、屈伸型などでさらに加点される。


詳細な説明

☆演技点☆
得点は演技点+難度点で計算されます。
演技点は5人の審査員が減点方式(10点スタート)で悪いところをひたすらみつけて
チェックしてどんどん点数から差し引いていきます。
この10点、というのは一つの技が1点で、移動が大きい、腰を引いて着地した
つま先が伸びていない・・・などを見つけては0.1を引いて行きます。
なお、どんな失敗した技でも0.5を下回ることはありません。
つまり、演技点は10本成功したなら必ず5から10の間の点数になります。
 そして、5人の審査員がすべて採点が終わったら、その5人のうちの
最低点を出した審査員と、最高点を出した審査員の得点を除いた三名の点数を合計します。
つまり演技点の最高得点は30ですが、最高点が除かれるこの競技では30点はほぼ不可能です。

★難度点★
次は難度点なんですが、これは簡単に言うと
・縦回転は90度回転で0.1
・横回転(ひねり技)は180度回転で0.1
・縦回転時は360度回転毎に更に0.1
・縦360度回転時に、姿勢がエビ型、或いは伸び型である場合は更に0.1。
 また、この得点はひねりの伴う回転の場合は加算されない。
この四項目です。

例を言うと、
・タックバック(抱え型後方一回宙)は、縦回転360度なので、0.4に
 一回転のボーナスが0.1加算で、0.5点となります。
・パイクバラニーアウト(エビ型前方二回宙半ひねり)は、縦回転720度(0.8)+ひねり180度(0.1)で
 二回宙なので一回転ボーナスは二回つきます。
 あと、パイク型なので、最初の一回宙はひねりを伴っていないので0.1がつきますが
 二回目の回転ではひねりを伴っているので0.1は加算されません。
 つまり、1.2点になります。
難度点は、特に積算されたりすることなく、そのまま加算されます。
つまり、10本全てを三回宙で構成すると15点になりますが、演技点に比べると比重は劣ります。


トランポリン競技

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