「フェルミパラドックス」はブログで何度か話題にした。フェルミが天を指して「どうして彼らは姿を見せないのか」とした例の異星人問題だ。地球の文明が特別でないならば、宇宙のどこかで異星の技術文明の存在が観測されてもおかしくないはずだ。だが事実としてはその痕跡がない。 あるいはその問いが早すぎたのかもしれない。 宇宙に向けて可視波長域外での観測はようやく始まってから80年くらいだ。1940年に電波望遠鏡が生まれた。それに無線放送も20世紀の初頭1920年に最初の商用放送であるラジオ放送局KDKAが開局したのだ。 つまり、100年も経っていない。微弱な信号をできるようになったのはSETIの仕組みからだ。…