レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「パトリオット・ゲーム」(1994)です。 私、知らなかったのですが、クランシーは2013年に亡くなっていました。84年に「レッド・オクトーバーを追え」で文壇に登場した時は、そのプロットにその軍事知識に誰もが驚嘆し、次々とヒットを飛ばして凄い新人が現れたと思いました。 但し、彼の場合、文体の美しさとか男女の微妙な気持ちの移り変わりの描写とは無縁な作家で、フレデリック・フォーサイスに近い作家と思っていました。 加えて、初期の頃の作品はなかなか良かったのですが、「日米開戦」(1994)あたりから現実と小説の世界との乖離…