原題『The Big Combo』。
1955年製作のアメリカ映画。
劇場公開題『暴力団』。原題は「一大犯罪組織」の意。マフィアのことだが、低予算のため大組織の存在感はない。
監督はジョーゼフ・H・ルイス。
脚本はフィリップ・ヨーダン。音楽はデイヴィッド・ラクシン。撮影はジョン・オルトン。
主演はコーネル・ワイルド、リチャード・コンティ、ブライアン・ドンレヴィ、ジーン・ウォレス。
コーネル・ワイルドは製作も兼ねている。共演のジーン・ウォレスはワイルドの夫人。
リー・ヴァン・クリーフ、アール・ホリマンらも出演している。
古典フィルム・ノワールの代表作の1本。とりわけジョン・オルトンのスタイリッシュなモノクロ撮影がすばらしい。
都会を舞台に、ある大組織の犯罪を追うダイヤモンド刑事(コーネル・ワールド)は、犯罪大組織のボス、ブラウン氏(リチャード・コンティ)の愛人スージー(ジーン・ウォレス)に惹かれてゆく。自ら拷問を受け、女友達をブラウン氏に殺されたダイヤモンドはブラウン氏の過去を知る怪しい人物たちと接触し、彼を追いつめていく。