物理学者のジョン・スチュワート・ベルが提唱した、量子力学において最も重要な定理。
二つの素粒子が一度でも接触したことがあれば、両者がどんなに離れた場所にあっても、片方に何らかの変化があったときに一方にも瞬時に(時間ゼロで)変化が起きるというもの。例えば、宇宙で最速の情報伝達手段は光を用いることであり、その速度は秒速30万km。したがって、二つの粒子が3000万km離れていれば、片方の変化が他方に伝わるには、最も速くても100秒かかるはずであるが、ベルの定理によってゼロ秒で伝わることになる。
2022年のノーベル物理学賞でベルの不等式の破れの実験が受賞し、(観測範囲内で)大いに盛り上がりを見せました。 それで気になってインターネットを駆使してベルの不等式を調べても、なかなかイメージが難しく、「そもそもこの不等式ってなに?」、「破れたらダメなの?」、「この不等式が成り立ってて欲しいという気持ちになれない。」と言った声が聞こえてきそうな気がします。 そこで今回は、ベルの不等式を直感的に理解するために図を使用した説明を試みます。 この記事を読むことで、ベルの不等式が如何に成り立っていそうか、敗れることがどれほど奇妙かを心で理解できることを目指します。 ベルの不等式には自分の知る範囲でも複…
エヴェレットの多世界解釈(many-worlds interpretation; MWI) - Wikipedia 量子力学の観測問題における解釈の一つ。 プリンストン大学の大学院生であったヒュー・エヴェレット3世が1957年に提唱した定式を元に、ブライス・デウィットによって提唱された。 ヒュー・エヴェレットは、量子もつれと一貫した歴史を前提とした、射影仮説のない量子論の新しい定式化を試みた。 エヴェレット自身はその論文中でこの理論は決定論的であると述べている。 論文によれば、量子もつれにより相関した多数の分枝を相対状態として波動関数に記述しており、それらの分枝同士はお互いに干渉できないまま常…
・ブログ「物理的宇宙」 簡潔・明解です。 私のような徒然なる雑記ではなく、本の記事のように読みやすく、こういう書き方ができるようになりたいです。 --- ・ブログ「三浦と窮理とブログ」 量子計算、Rust、Gitと、出てくる話題からすると、頭が若い方ですね。 しかしQ#でなくC#なのは何故なのか? -いっちょかみ-の素人の私の記憶では、確かQ#は量子計算において、数値計算のPythonみたいになることを目指していたと思うのですが、目指すようにはなれなかった、のでしょうか? --- ・ブログ「数学と物理学のブログ」ベルの定理あたりの記事を、ザッとしか見ていないので、今後ゆっくり読ませて頂きたいで…
目 次 1.真空構造に触れた人達 2.ベクトルポテンシャル 3.光子は複合粒子 4.双子の光子の連結チエーン 5.太陽系の真空に対する速度の測定 6.空間の曲がり 7.単一光子、電子の2重スリットによる干渉 8.単一光子によるニュートンリング 9.電磁気と真空との関わり 10.金属板による高周波電流の遮蔽 11.ファラデーの電磁誘導の発見から外村彰のベクトルポテンシャルの実験までの、 関連事項を含めた年表 12.磁石の実験で分かった事 13.電気力線 14.変圧器と発電機の発電のベクトルポテンシャルと電気力線による説明 15.磁石の実験 16.光の速度の計算式(ベクトルポテンシャルを導く式を追…