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ベルデセルバ戦記

(ゲーム)
べるでせるばせんき

プレイステーション用ソフト。
1997年4月17日発売。製作販売はSCEI、開発はテンキー

概要

ジャンルは、フライト・アドベンチャーとされているが、ふわりと空中に浮く絶対に落ちないポリゴンの船を操縦し、搭載した大砲で敵戦艦と戦うのであるから、フライト・ウォーシップ・シミュレーターとも言える。
ジブリ・アニメの『天空の城ラピュタ』に出てくる空中戦艦"ゴリアテ"や、『紅の豚』に出てくる空賊の船のような戦艦を操縦できるゲームである。
キャラクター・デザインは出淵裕、メカ・デザインは石津康志。異世界を細かく設定し物語の背景に深みを与えている。
「空気に浮かぶ木材を使っている」と「動力はプロペラのみ」という設定であるため従来の空戦ゲームと違い、100発被弾しても戦闘中に乗組員が修理してくれるので簡単には墜落しない。
操船は、加減速に×□ボタン、方向転換にL1L2R1R2ボタン、砲弾選択に△ボタン、攻撃に○ボタン、照準・視点移動(360°+上下140°程度)に十字ボタン、と従来のフライトシミュレーターとは一線を画している上に全てのボタンを駆使しなくてはならず、慣れるまでに時間がかかる。しかし慣れれば、スムーズな操船と視点移動を同時に行えるという快感が味わえる。(攻撃対象を指定さえすればオート操船・オート視点移動も可能である。)
プレイヤーも大砲を1つ使えるが、むしろ攻撃は自動で大砲を撃ち続ける乗組員たちに任せ、自分は操船に集中するのが得策。ストーリーが進むと、乗組員が増え大砲を撃つ人数が増えるので攻撃力がUPする。また、大砲やエンジン・プロペラを交換することで機体を改造できる。
ストーリーは初期に軍隊編と空賊編に分かれ、軍隊編では余った砲弾を横流しして、空賊編では交易によってぼろもうけして装備を整えられる。
このように浮遊感を体験させるフライトと粘り強く戦える戦闘が独特であり、難易度が非常に低いこともあり好き嫌いが激しく分かれるソフトである。
戦闘の間の町歩きは2Dで進むが、ビジュアルが一世代前のレベルに留まっていて3Dとの落差から、このソフトが安く見られる原因ともなっている。
また、量・質ともにシナリオの力不足は否めず、ゲーム終了直後の物足りなさ感が目立つのも残念である。
オープニングデモの飛空船の戦闘シーンには新居昭乃の歌声で「ベルデセルバ戦記」という曲が流れる。この曲はPS屈指の名曲と言われることも多いが、ソフトの知名度の低さのためと、歌手のアルバムに収録されていないことから、この曲の認知度も非常に低い。

あらすじ

宇宙船の故障で辺境の惑星ベルデセルバに不時着したパイロット・ミサキの見たものは悠々と空を飛ぶ飛空船だった。宇宙に出られないほど技術レベルの低下したこの星の三大国は、飛空船を使っていつ果てるとも知れない民族紛争を繰り広げており、ミサキは否応もなく戦いに巻きこまれてゆく...。


オープニングムービー(ニコニコ動画)へのリンク

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