1906-1945 ドイツの牧師・神学者。
共に生きる生活
告白と抵抗―ボンヘッファーの十字架の神学
ボンヘッファー聖書研究 (新約編)
ボンヘッファー説教全集〈1〉1925‐1930年
ボンヘッファー説教全集 (2)
現代キリスト教思想叢書〈6〉ヴェーユ,ボンヘッファー (1973年)
ボンヘッファー獄中書簡集
ボンヘッファーの生涯―写真と著作による評伝
ボンヘッファー (Century Books―人と思想)
ボンヘッファー説教全集〈3〉1935‐1944年
ボンヘッファー伝〈1〉神学の魅力 (1973年)
バルト=ボンヘッファーの線で―クラッパート教授来日特集 (新教コイノーニア)
ボンヘッファーの神学―解釈学・キリスト論・この世理解
キリストの現実に生きて―ナチズムと戦い抜いたボンヘッファー神学の全体像
ボンヘッファーを読む―反ナチ抵抗者の生涯と思想 (岩波セミナーブックス)
ボンヘッファー聖書研究 旧約編
行為と存在―組織神学における超越論哲学と存在論
現代キリスト教倫理 (ボンヘッファー選集)
ボンヘッファー家のクリスマス
主のよき力に守られて―ボンヘッファー1日1章
キリストに従う―ボンヘッファー選集〈3〉 (新教セミナーブック (31))
ボンヘッファー伝 (1)
ボンヘッファー伝 (2)
創造と堕落
御子は、肉によればダビデの子孫から生まれ、聖なる霊によれば、死者の中からの復活によって力ある神の子と定められたのです。この方が、わたしたちの主イエス・キリストです。(ローマの信徒への手紙1章3~4節) 「御子は、肉によればダビデの子孫から生まれ」た。このパウロの言葉から、ヨハネによる福音書1章14節も思い起こされます。「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた」。「言」とは「ロゴス」、はじめから御父と共にあった子なる神、永遠の神です。「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった」(1章1節)そして「肉」とは、真の人間性をさします。つまり御子イエス・キリストとは、永遠の神が真の人間性を…
以下はドイツの神学者D・ボンヘッファーが『共に生きる生活』(森野善右衛門訳、新教出版社、1975年)という書物の中で語っていることです(138頁以下の要約―本文を少し変えています)。 礼拝を共にし、教会生活を共にしていながら、自分の罪や弱さに人知れず苦しんでいる人は孤独である。「敬虔な者」の交わりの中では、何人も「罪人」であることはゆるされないので、各人は自分の罪を自分自身から、また交わりから隠しておかなければならない。 しかし、神はわれわれに仰せになる。「あなたは救いなき罪人である。あなたを愛したもうわたしのもとへ、ありのままの罪人として来たれ。」神は、罪人に祝福を与えるためにあなたのもとに…
旧約聖書から、神であることが「どのような感じ」であるかについて多くの洞察を得ることができます。しかし、新約聖書は、神が人間であることがどのような感じかを学んだときに何が起こったかを記録しています。私たちが感じるものはすべて、神も感じました。本能的に、私たちは痛みを知るだけでなく、痛みを共有する神を望みます。私たちは、私たち自身の痛みに影響される神を望みます。若き神学者ディートリッヒ・ボンヘッファーは、ナチスの捕虜収容所で「苦しむ神だけが助けることができる」とメモに走り書きしました。イエスのおかげで、私たちはそのような神を持っています。ヘブライ人への手紙には、神が私たちの弱さに共感できるようにな…
あけましておめでとうございます。元日から日本列島が大揺れで、大変な災害になってしまいました。実は私の友人が二人、石川県七尾市能登島に住んでいます。 一人はご夫妻、一人は独居(なのだと思う)。2005年、今はもうないYahooブログでの繋がりの友人です。ご夫婦は元は別の場所に住んでいたのですが、素晴らしい移住先を探し続けたのちにその地を見つけ、そこで生き生きと暮らしていたようでした。日頃から能登のあたりは小さな地震も多いので、たまに心配にはなっていましたが、いつもネット上で明るいことばかり書いている彼女でしたので何も心配はしておりませんでした。ただ今回は流石に震度7。そして一人は家の目の前が日本…
説教準備のために心に留めていることをここに載せておきます。 一番上は、神学校時代小畑進先生によるチャートです。私は今もときどきこのチャートを眺めます。 二番目は、ボンヘッファー『説教と牧会』に書かれていたものの書き写しです。これも時々眺めます。 三番目は、ルターのいう『説教者に必要な3つのこと」。彼の本を読んでいて非常に印象的なのでメモしました。 四番目は、清水武夫先生から教わった「聖書解釈、3つのバランス」です。 いずれにせよ、説教というのは、罪と弱さのある人間が、記録された神のことばである聖書から御声を聴き取り、それをいのちある神のことばとして伝えるという、ほとんど不可能なことをしなければ…
「阪神日本一」を受けて、今日の愛媛新聞に、人類学者の植島啓司さんが、「「次こそ優勝」願い続け~当たり前でない幸福 醍醐味」というタイトルの随筆を寄稿されていました。そこには次のようなことが書かれていました。 『‥‥いずれにしても、時代は変わっていく。私の身近には甲子園球場の年間指定席を 86年から36年間買い続けて、一度も阪神が日本一になる瞬間を見られずに亡くなった知人もいた。 しかし人類学の文献などによると、苦労して獲物を追う狩猟採集の生活をしている人たちは、 何もせずにいて十分な食料が得られる人たちよりもはるかに充実した毎日を送っているともいわれる。 次こそ優勝するに違いないという希望を持…
小原克博「世界大戦のただ中から(3)── D. ボンヘッファー」(講義「現代神学」第4回、同志社大学) - YouTube www.youtube.com (動画59分頃)ボンヘッファーのことば を引用させていただきます。 知識の探求に明け暮れたその生涯の終局に、ファウストが「われわれは何も知りえないのだということが、わたしには分かった」と言う時、それこそ結論なのであるが、しかしそれは、こういう言葉が自分の怠惰を正当化するために最初の学期に学生によって使われる場合とは全く違う(キルケゴール)。その言葉は 結論としては真理であるが、前提としては自己欺瞞である。 〈引用終。強調は私です〉 「すでに…
JJ✨ 早、9月も終盤。ようやく秋の気配も🍂 大変遅くなりました🙇♀️ 7月6日に開催しました一麦東京教会主催「アフタヌーン サマー コンサート」の動画を一部YouTubeにUPしました。 ご来場下さった皆さま、けやきホールスタッフの皆さま、祈り、助け、応援下さった皆様に心から御礼申し上げます💕😊 プログラム一曲一曲に込められた工藤篤子さんの深い信仰、聖書の御言葉、イエス様の愛が、リアルに迫ってくるコンサートでした❤️🔥 お証しも素晴らしく、アンケートでもご感想を多くの方が書いてくださいました。 感謝🥲 聖歌隊も練習の時から大変恵まれました😇 今回演出の関係で反響板もマイクもなしで、心配で…
本日の礼拝週報です 9月3日(聖霊降臨後第十四主日)の週報をお届けします。 2023年9月3日週報 お知らせ:千葉教区中高生・ユース集会の中止について 週報の「お知らせ」欄にも書きましたが、10日の午後2時から予定されていた千葉教区中高生・ユース集会は、会場教会の牧師の体調不良のため中止になりました。先生の回復のためお祈りください。 お知らせ:ホーリネスオンラインセミナー 9月10日(日)15:00-1600に、ホーリネスオンラインセミナーが開かれます。工藤章洋先生がボンヘッファーの学びシリーズの続きをお話しくださいます。ぜひご視聴ください。 9月ホーリネスオンラインセミナー
目に見えないもの、霊的なもの(この言葉のイメージは多様である)を忘れ、目に見えるもの、あるいは、合理的なもの、測定可能なもの、金、財産、権力、利便などにのみ関心を持つようになることを世俗化と呼ぶなら、本書のテーマは、世俗化、あるいは、無神論、あるいは、ニヒリズムに対して、どのようにキリスト教思想は向き合ってきたか、ということであろう。 バルト、ブルンナー、ゴーガルテン、ブルトマン、二ーバー兄弟、ティリッヒ、ボンヘッファーなどの神学者、そして、マルクス、ドストエフスキー、ヴェーバー、キルケゴール、ブーバー、マルセル、サルトルなどに言及されているが、それ以降のポストモダン的な思想家にまでは至ってい…
目次 はじめに タイミングの問題? 政治と哲学の混同? 恥 = 謝罪? 謝罪の拒否 終わりに はじめに このあいだ、次の本を購入し、拝見させていただきました。 ・ 轟孝夫 『ハイデガーの哲学 『存在と時間』から後期の思索まで』、講談社現代新書、講談社、2023年。 (ほぼすべてを) 読んでみて、いろいろと多数疑問を感じたのですが、そのうちの一つを前回は記しました。今回は、ハイデガーがナチ加担を謝罪したとされることを巡って、疑問に思ったことを記してみます。この疑問は細かく分けると四つあります。したがってこのあとでは四つ、疑問を提示します。 なお、以下を読まれる前に、前回の記事の「はじめに」の部分…
Bonhoeffer: Pastor, Martyr, Prophet, Spy (English Edition) 作者:Metaxas, Eric Thomas Nelson Amazon 20 火星の出現 1938年、ヒトラーは陸軍参謀総長フリッチュを失脚させた後、国防軍最高司令部(OKW)を設立、軍を掌握した。 ja.wikipedia.org ja.wikipedia.org ヒトラーはオーストリアとチェコスロヴァキアを侵攻し、その後英仏を侵攻する戦争計画を、軍首脳の前で披露した。 軍の不信感は頂点に達し、この男についていけばドイツが滅亡することを確信した。 ボンヘッファーもまた逮捕…
Bonhoeffer: Pastor, Martyr, Prophet, Spy (English Edition) 作者:Metaxas, Eric Thomas Nelson Amazon 12 教会の闘争が始まる ドイツ的キリスト者の指導者、元海軍従軍牧師のLudwig Mullerはヒトラーに取り入り信望を得た。 en.wikipedia.org かれはドイツ国家司教になろうと画策した。しかし、ミュラーの代わりに国家司教となったBodelschwinghは、ニーメラーやボンヘッファーとともにナチへの抵抗を計画した。 en.wikipedia.org ミュラーは突撃隊や親衛隊を使い反対派…
Bonhoeffer: Pastor, Martyr, Prophet, Spy (English Edition) 作者:Metaxas, Eric Thomas Nelson Amazon ヒトラー暗殺計画に参加し処刑された牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーの伝記。 ja.wikipedia.org 所感 ディートリヒ・ボンヘッファーの生涯や、かれの取り組んだ神学について知ることができる。かれは戦争の時代に生まれ、ナチス政権と戦ったが、かれの神学研究もこうした時代に向き合って生まれたものだった。 1933年にアメリカに留学していたボンヘッファーは、黒人問題を見て、「わが国の人種問題はここま…