To Vlemma Tou Odyssea
アメリカから故郷ギリシャへ35年ぶりに戻った映画監督。ギリシャで最初の映画フィルムを探す彼の彷徨の旅を、ギリシャ神話に登場するオデュッセウス(ユリシーズ)の流浪の旅になぞらえ、バルカン半島の現代史をたどりながら描く。
テオ・アンゲロプロス全集 DVD-BOX II (ユリシーズの瞳/こうのとり、たちずさんで/シテール島の船出)
アベル・フェラーラ監督、ハーヴェイ・カイテル、フランキー・ソーン(尼僧)、ゾーイ・ルンド(ゾーイ)、ヴィクター・アルゴ、ポール・カルデロンほか出演の『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』。1992年作品。日本公開1994年。R15+。 www.youtube.com ニューヨークの警部補LT(ハーヴェイ・カイテル)は、よき家庭人としての顔も持ちながらもドラッグやセックスに溺れ、警官としても人間としてもあるまじき行為に明け暮れる男。ある日、教会の尼僧(フランキー・ソーン)が何者かに強姦されるというむごたらしい事件が起こる。LTは野球賭博の借金をカバーしようと懸賞金5万ドル目当てに躍起…
複雑な民族構成だったユーゴスラビアで、連邦を構成する共和国などが独立する過程で複数の戦争が行われた。独立を正当化するために持ち出されたのが民族自決だが、ある民族の自決の主張は他の民族の反発と民族意識の覚醒を生じさせ、妥協の余地を狭める。民族意識が権力闘争を正当化するために持ち出されるのは世界でよくあることだ。 仲良く共に暮らしていた人々の中に、民族意識を刺激されて民族意識を強めた人々が現れ、やがて「彼らと我々」を峻別するようになり、摩擦や対立が広がるにつれ、「敵と味方」との意識に発展し、多くの民族が共生していた社会が分裂に向かう。分裂の過程で武力衝突を繰り返し、殺し合ったのがユーゴスラビアだっ…
ビクトル・エリセ監督、アナ・トレント、イサベル・テリェリア、フェルナンド・フェルナン・ゴメス、テレサ・ヒンペラ、ケティ・デ・ラ・カマラ(ミラグロス)、ジュアン・マルガロ(逃亡兵)、ラリー・ソルデビラ(教師)、ミゲル・ピカソ(医者)、ホセ・ビリャサンテ(フランケンシュタインの怪物)ほか出演の『ミツバチのささやき』。1973年作品。日本公開85年。 www.youtube.com スペイン内戦が終結した翌年の1940年、6歳の少女アナが暮らす村に映画「フランケンシュタイン」の巡回上映がやってくる。映画の中の怪物を精霊だと思うアナは、姉から村はずれの一軒家に怪物が潜んでいると聞き、その家を訪れる。す…
Filmarksという映画のレビューサイトに登録しているが、普段映画を観ても、めったに感想は書かない。 本を読んだ後のようには、すっと言葉が出てこないのだ。 そんな僕からみると、次から次へと泉のごとく湧き出てくる金井美恵子の映画にまつわる蘊蓄はすごい。 だが、あまりにも僕と趣味が違うので、思わず笑ってしまう。/ 【ーーよく、無人島に持っていく一冊の本は?という問いがあるでしょう。一本の映画といったら、何を持っていくか。(略) 金井 (略)ジャン・ヴィゴの『アタラント号』(一九三四)かな。(略)『新学期・操行ゼロ』(一九三二)もすごく好きだけど。】/ これは、ぜひ僕もやってみたい。一冊というから…
世界三大映画祭カンヌ映画祭入門編特集 毎年5月はフランス南部都市カンヌで映画祭が開催される記念すべき時期。2023年は現地時間5月16日から5月27日までが映画祭の期間となっている。世界三大映画祭の中で最も有名かつ注目度も高いだけに、映画ファンならば要チェック。それでも、カンヌで評価された映画が日本で劇場公開されるまでは時間がかかるのが通例となっている。そこで今回は過去作を振り返る企画を届けたい、カンヌ映画祭受賞作関連のおすすめヨーロッパ映画10作品他全50作品【永久保存版】。 目次 【カンヌ映画祭映画】の特徴は?他の映画祭の違いとは? 【カンヌ映画祭映画】最低限みるべき作品の選出基準について…