17世紀スペインの宮廷画家として知られるベラスケス彼は、その作品以外には殆ど何も残さなかった 最高傑作「ラス・メニーナス」(1656)この絵の中にしか、彼の自画像は存在しないといわれる だからなのかひとはベラスケスという画家を追い求める 「ラス・メニーナス」(1656)左端に画家自身が描かれている ある日、著者ローラ・カミングは図書館で英国ヴィクトリア朝時代の小冊子(1847出版)を発見する それがベラスケスの絵をこよなく愛し、その為に人生を狂わせてしまったジョン・スネアという男との出会いだった ジョン・スネアはどのようにして、失われたベラスケスと呼ばれる「あの肖像画」を手に入れたのか? 著者…