『スロー・ルッキング』とは何か? 定義自体は特に難しくはなくて、「一見して目に映る以上のことを、時間をかけて丁寧に観察する」ということである。 視覚はもちろんのこと、あらゆる感覚を通して、時間をかけてゆっくり「見る」ことにより、世界についての知識を得る方法が「スロー・ルッキング」だ。 著者:シャリー・ティシュマン(ハーバード大学教育学大学講師、同大学院の研究開発センターであるプロジェクト・ゼロの主任研究員)。東京大学出版会。2025年4月23日初版 私自身はこの本を読み始めてすぐ、十数年前の「ペンで描く水彩画教室」での体験を思い出した。絵の好きな妻にお付き合いして、夫婦で教室に9ヶ月通った時の…