1935年シュツットガルド生まれ。ルイジ・ノーノ、カール・ハインツ・シュトックハウゼンに師事。55-58年、シュツットガルド音楽大学に学ぶ。
ノーノ的ともいえる、点描的な音の組織化を志向した作風を特徴としていたが、60年代後半以降、より新しい音楽語法と構造を求め、独自の音作りを探求している。
作曲家の友人に誘われこちらのイベントのために母校(桐朋)へ。「作曲公開講座:現代フランスのピアノ音楽について」 「理論ピアノ」とは桐朋独自のもので、専門が作曲科でもピアノも主科と同様に学べるというもの。単なる副科ではなくダブルメジャーのように学べる。大変だと安易に想像できるけど「音楽を学ぶ上で極めて理想的なもの」と強く感じます。その逆があってもいいですね。 フランスはリヨンから来たヴィシャール氏の素晴らしい演奏の他、公開レッスンでの興味深い刺激的なお話はとても勉強になりました。ホールでは作曲家の鷹羽先生と25年ぶりに再会。貫禄とオーラに圧倒され。そしていつも親しくさせてもらっている作曲家の加藤…
気になる展覧会やイベントのリスト◉訪済'240518−0529 ポストKawaii : ハイパーポップ2024|SUNABA ギャラリー|※斉藤P、縁海臍、吉田有花0518 すずめのティアーズ ワンマンコンサート|音凪0508−0708 わたしが難波橋のライオン像をつくりました!! なにわの彫刻家・天岡均一没後100年記念展|大阪歴史博物館0503−0505 春一番|服部緑地野外音楽堂0502−0715 辻愛造 風景・風俗・挿絵|西宮市大谷記念美術館0428 ひるねこぶたぬきコンサート|姫路城北側シロトピア記念公園野外ステージ|※井手健介、mmm、山本精一&須原敬三、ゑでぃまぁこん0428 寺…
京都市立芸大の現代音楽研究サークル「club MoCo」の演奏会に行った。シェーンベルクなどに興味津々の同居人に引っ張られる形で行ったけれど、大変面白かった。特に最後のラッヘンマン『ムーブマン』、特殊奏法てんこ盛りで一体何をしているのかと緊張しっぱなし目を見張りっぱなしで、25分があっという間だった。20近い種類の打楽器をたった三人で捌いていたのがすごかった。スーパーマルチタスク。一番の盛り上がりどころは彼らの見せ場で、めちゃくちゃかっこよかった。 弦と菅は、弓で弦をシャカシャカやったりコントラバスがバチィンとやりすぎなピッチカートをしたり、クラリネットがマウスピースを外して管に息を吹き込んだ…
西村朗 2023年、収まらぬコロナ禍の中9/7に大きな訃報が飛び込んできた。我が国を、いやアジアを代表する作曲家、西村朗の突然の死である。私は、久しぶりに、いや一柳先生以来だからそれほどでもないが、思わず「えっ!」と声を上げてしまった。西村先生は1953年生まれ、まだ69歳であった。しかも誕生日は9/8なのでその前日、70歳を目前にしての本当に突然の、若すぎる死だ。 このところ日本は残念なことに国際的にも衰退激しく、もはや国力は途上国並みとも言われる。その中でも妙脈を保っていた音楽文化の独自性だが、その担い手たる巨匠の相次ぐ死に言葉もない。特に西村先生は今や大巨匠の域に達し、これからさらなる熟…
国際作曲委嘱シリーズNo. 45 テーマ作曲家 オルガ・ノイヴィルト(委嘱新作初演演奏会)他 【主催者言】世界の第一線で注目される作曲家に焦点を当て、作品を紹介します。サントリーホール開館当時に武満徹(1930〜96)が提唱した「ホールが創造空間となる」ことを目指し、毎年管弦楽作品を委嘱し、世界初演も行います。2019年、ウィーン国立歌劇場の長い歴史の中で女性作曲家として初めて、同劇場からの委嘱オペラ『オルランド』が上演され、世界の音楽界で話題となったオルガ・ノイヴィルト。今回の委嘱オーケストラ作品はこのオペラを基にした『オルランド・ワールド』です。〈オルガ・ノイヴィルトについて〉 1968年…
シュトックハウゼンの創作歴を、ドラゴンボール(以下「DB」)のアニメになぞらえて整理する試み。 私自身、当然ながら、膨大にして超難解なシュトックハウゼン作品の全貌を理解しているわけなど全くない。 あくまで素人的・個人的な鑑賞の楽しみのため、独断と偏見に基づいて、半ばこじつけ的に整理してみた次第。 真面目な鑑賞・分析を希望される御仁におかれては、松平敬氏による「シュトックハウゼンのすべて」をご購読されたい(強くお勧めいたします)。 ・シュトックハウゼンの日本における受容史 シュトックハウゼンといえば、前衛音楽の象徴的人物。 ビートルズの「サージェント・ペパーズ・・・」(1967年)のジャケットに…