[伊]verismo 現実主義。
1880〜1910年頃のイタリア文学の潮流のひとつでジョヴァンニ・ヴェルガの短篇集『田舎の生活』(1880)に端を発し、イタリア文壇の主流となる。 演劇やイタリア・オペラ(ヴェリズモ・オペラ)に多大の影響を与えた。 1890年以降は、ダンヌンツィオに代表される象徴主義、表現主義に文学潮流は移行し、ヴェリズモのブームは短命に終わった。
【日時】2024年4月17日 [水] 14:00〜 【演目】ジュゼッペ・ヴェルディー作曲、歌劇アイーダ全四幕 【上演時間】3時間50分 〇第一幕14:00〜14:40(40分) 〇第二幕15:00〜15:45(45分) 〇第三、四幕16:05〜17:15(70分) 各幕間に20分の休憩時間有り 【管弦楽】東京春祭オーケストラ 【指揮】リッカルド・ムーティ 【合唱】東京オペラシンガーズ 【合唱指揮】仲田淳也 【登場人物】 アイーダ:エチオピアの王女。エジプトに 【出演(配役)】 ○アイーダ(ソプラノ)マリア・ホセ・シーリス 〈Profile〉 今日を代表するソプラノ歌手の一人として認められ…
イタリア戦間期の文化(文学・美術・音楽・映画・建築)をファシズムとの関係から見ていく本 イタリア戦間期の文化、断片的に何人か名前を聞いたことある程度だったので、概観するために読んだ。ネオレアリズモがファシスト政権時代に萌芽があったとか勉強になった。 しかし、イタリア人の名前むずい。というか、慣れてないから、何人も並ぶとよく分からなくなってくる。 色々な芸術家とファシスト体制との関係・距離感みたいな話で、当たり前だが人によって色々ある。 国からの支援を引き出すために戦略的にファシストになるという選択もあり、しかし、それによって完全に体制に飲み込まれていく人もいれば、体制の中での抵抗を示す人もいる…
師走の23日、新宿のカルチャーでヴィスコンティ『夏の嵐』を話す。直前までどんな話になるかわからないのはいつものとおり。むかし授業でシナリオも読んだ。内容はだいたいわかっている。けれども調べれば新しい発見がある。そうだったのかと思うことが次から次へと現れる。ヴィスコンティはそこが面白い。今回も発見がいくつかあった。記録しておかないと忘れそうなので、この場にメモをとっておく。 「結婚行進曲」から「官能」へ ひとつは原作が決まった経緯。ヴィスコンティは『ベッリッシマ』(1951)に続く映画について、スーゾ・チェッキ・ダミーコ(1914 - 2010)と一緒に構想を練っていた。スーゾはこのころまでに、…
【新年の挨拶②はこちら】 ▼共生(空間)が誘う共進化(時間)(ブログの枕単編) 今回も公演数が多くなりましたので、ブログの枕は単編にします。少し気が早いですが、例年のとおり今回と次回の2回に分けて新年の挨拶を投稿したいと思います。さて、多産で有名な兎は子孫繁栄の縁起物と考えられていますが、その兎(卯)を干支とする2023年は少子化対策、疫病、地域紛争、自然災害や人的災害(事故、事件を含む)など「命」について色々と考えさせられる年でした。2023年1月に岸田首相が年頭記者会見で「異次元の少子化対策」に取り組むという政府の方針を発表し、今年6月に「こども未来戦略方針」が公表されましたが、その財源論…
ボローニャ歌劇場日本公演、プッチーニの「トスカ」にブラーヴォ! はじめて「トスカ」を見たのはもう何十年も昔。そのころ僕はマリア・カラスにハマっていて、ベッリーニやヴェルディ、プッチーニらのイタリア・オペラのLP(!)を熱病のように聞きまくっていました。そこに折よく英国ロイヤルオペラが来日し、NHKホールに雀躍して出かけたのでした。いま改めて昭和音楽大学のオペラ・データベースで検索してみると、何と1979年のこと。このときやって来たテノールが、忘れもしないホセ・カレーラス。劇中ではトスカの恋人役で、まだ前髪も豊かな含羞の青年でした。ヒロインのトスカの役は先年亡くなった貫禄たっぷりの美声のソプラノ…
おはようございます、茅野です。 久々の二徹記事です。まあまあ難産だった……、というより、検証すること・調べること・書くことが多かった……。 この記事はお時間がある時にお目通し下さいませ。 アプリ『ウマ娘』が 2.5 周年ということで、供給が溢れております。99世代が来るということは、わたくしは記事を書かねばなりません。 遂に来ましたね! ナリタトップロード……!!! ↑ 満を持して! トプロ委員長はサポートカードの時も天井だったので、宜しくない予感がしつつ、お出迎えに参りましょう。 無限すり抜け pic.twitter.com/SjB0o16hqq — 茅野 (@a_mon_avis84) A…
▼拙ブログの立ち位置(今回はブログの枕はお休み) 月刊誌「レコード芸術」が2023年7月号(6月20日発売)をもって休刊します。僕の周囲にはクールな反応も多いですが、個人的には現代音楽に関する最新の情報に触れることができる殆ど唯一の公器として大変に重宝していましたので残念でなりません。が、営利企業である音楽之友社の決定には重いものがあります。音楽評論家の沼野雄司さんが文藝春秋7月号に『「レコード芸術」存続を望む』と題する記事を寄稿されていますが、採算性のない雑誌の存続を求めるという無理な主張(単なる署名活動)ではなく、この公器が担ってきた社会的な役割を再生するためのサスティナブルなソリューショ…
こんばんは、茅野です。 先日、初めて「ぶらあぼ」さんの編集部に行ってきました。凄く綺麗でした(小学生並の感想)。普段読んでいるぶらあぼは、ここで作られているのか……! という感動を覚えつつ。 昨日もコンサートに行ってきましたし、オペラ三昧ですね。ということは、記事が溜まるので書かねばならぬということで……。 そんなわけで一昨日は、パレルモ・マッシモ劇場来日公演『ラ・ボエーム』にお邪魔しました。 ↑ 豪華キャストなのはわかりますが、説明文を盛りすぎていて白けるレベルで、ここまでくると一周回って面白い。 パレルモ・マッシモ劇場の来日公演は、元々2020年に予定されていましたが、コロナ禍により何度も…
【演目】ジュゼッペ・ヴェルディ『リゴレット』<新制作>全3幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉【公演期間】2023年5月18日(木)~6月3日(土) 《日程》2023年5月18日(木)19:00 2023年5月21日(日)14:00 2023年5月25日(木)14:00 2023年5月28日(日)14:00 2023年5月31日(水)14:00 2023年6月 3日(土)14:00 【予定上演時間】約2時間40分(第1幕60分 休憩30分 第2・3幕70分) 【Introductionはじめに(主催者)】 ヴェルディの数々の名曲が綴る、愛と呪いと復讐のドラマを新制作で! ヴェル…
おはようございます、茅野です。 この記事は一晩で一気書きしましたことを報告致します。朝になってしまった……。 先日、今をときめく覇権コンテンツ、『ウマ娘』に登場する、オペラに関する発言を解説する記事を書きました。 ↑ 以前盛大にバズった記事。ありがとうございます! ↑ 昨日書いた記事。他のウマ娘関連記事はこちらから。 これらの記事は、「全くオペラを観たことがない人を対象に、なるべく平易にオペラ作品を解説していく」ということをコンセプトにしたものです。 そうしましたら、読んで下さった方の中から、「このような形で、全くオペラに触れたことがない人の為の、超初心者向けオペラ入門ガイドを書いて欲しい」と…