チェコ・中欧文学者、立教大学准教授。1972年東京生まれ。1995年東京外国語大学卒、2003年同大学院地域文化研究科博士課程修了、「イジー・コラーシュの詩学」で文学博士。2002年までパリ第4大学スラヴ研究科で学ぶ。2003年北海道大学スラブ研究センター研究員、2004年東京外国語大学地域文化研究科助手、2005年武蔵大学人文学部ヨーロッパ比較文化学科専任講師、08年准教授、2010年立教大学文学部准教授。
今日で2024年の1月も終わりです‥。 月末の恒例行事として、午前7時30分から氏神神社の清掃活動に参加してきました。そして今日は、組長の仕事として、松前町の広報誌を組内(19戸)に配布しました。松前町には19の大字があり、私が住んでいる北黒田は、その中でも人口・世帯数が最大です。また、北黒田には63の組と組長が置かれていて、今年は私がその組長の一人となった次第です。 さて、先日NHKで放映された「映像の世紀バタフライエフェクト」の「世界が揺れた2つの年 1968と1989」は、いつものように秀逸な内容でした。この番組には「ハズレ」というものがありません‥。 今回の内容で強く印象に残ったのは、…
邦人初のルーマニア語作家済東鉄腸サンの本*1に出て来た本で、読もうと思った本のさいごの一冊。ルーマニア文学に関わる先達という文脈で、ルーマニア愛溢れる一冊として出て来たはずです。近隣の図書館に蔵書がなく、県立図書館ならありそうでしたが、他館本リクエストは返却期限がシビアですので、紀伊国屋書店で新刊を買いました。三百頁近いハードカバーで、本体千八百日元なら、お得かと思います。 帯をつけたカバーと外した状態と。 装幀 仁木順平 ルーマニア、ルーマニア 作者:住谷 春也 松籟社 Amazon 電子版はありません。 松籟社HP :: ルーマニア、ルーマニア 内容紹介 ルーマニア文学翻訳の第一人者である…
海外文学読むぞまとめ - logical cypher scape2のつづき 2023年5月~12月 前回、2022年12月~2023年3月の期間に12作品を読んだところでまとめたが、その後、5月以降で9作品読んだ。およそ1年で21作品読んだことになる。我ながらこれはすごいぞ。グラフも更新。 ディーノ・ブッツァーティ(1906~1972、イタリア) ディーノ・ブッツァーティ『タタール人の砂漠』(脇功・訳) - logical cypher scape2 1940年の作品 マリオ・バルガス=リョサ(1936〜、ペルー、 2010年ノーベル賞受賞) マリオ・バルガス=リョサ『楽園への道』(田村さと…
十一月の嵐 (フラバル・コレクション)作者:ボフミル・フラバル松籟社Amazon久々のフラバル・コレクションの新刊。アメリカのチェコ文学研究者への書簡体形式で、1989年の東欧革命の政治的動乱のさなか過去の弾圧の歴史を回想しつつ、権力との妥協を選んだ作家として屈折や痛みとともに現状を見つめながら、アメリカへの講演旅行の回想を差し挾む内的な記録のような小説集。最初の二篇は別として、ほか八篇は若いチェコ文学研究者、エイプリル・ギフォード宛てとして書かれており、四月のチェコ語ドゥベンカと呼ばれる彼女を「卯月さん」と訳してある彼女に呼ばれてアメリカの大学をいくつもまわった講演旅行が本書の一つの軸になっ…
台湾を舞台に、怪力でならす客家の少年が第二次大戦中から戦後にかけての動乱を生き抜く姿を描く長編小説。 「鬼殺し」というタイトルだが、「killing the Ghosts」と英訳されていて、中国での「鬼」は、日本語ではむしろ「幽霊」にあたる。「鬼」には基本的に「グイ」というルビが振られているが、「鬼家」には意訳的に「ゆうれいやしき」というルビが振られていたりもする。 東山彰良の推薦コメントの中に「マジックリアリズム」とあるが、実際、幽霊など超自然現象が度々登場してくる。ただ一方で、「これは超自然現象なんだな」と思いながら読んでいると、登場人物の幻覚だったり、トリックがあったりして、リアリズムの…
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作者のカレル・チャペック(Karel Čapek)は1890年生まれのチェコスロバキア人(当時)作家、劇作家。1938年没。 本作は1920年に発表され、初演は1920年。『ロボット』のタイトルで知られているが、もともとのタイトルは『R.U.R.(Rossumovi univerzální roboti)』で、岩波文庫版では「R.U.R.(エル・ウー・エル)ロッスムのユニバーサル・ロボット」と副題になっている。 岩波文庫版は1989年に登場していて、訳者は千野栄一(ちのえいいち)。 最初の日本語版は宇賀伊津緒(うがいつお)の訳で『人造人間』のタイトルで1923年に刊行されている。最近では200…
「外国文学」の翻訳書を置いてある書店をみても、英米文学、フランス文学、ドイツ文学などと分類されている隅に「その他の外国文学」などと表示されているコーナーがあります。 たしかにそれ以外の言語の文学は一つの棚を当てるほどの数があるわけでもないのですが、考えてみればちょっと失礼な話ではあります。 この本ではそういった「その他の外国文学」とされている言語の文学を日本語に翻訳する人々に焦点を当て、インタビューをしてまとめています。 対象とした言語および訳者の方々は、ヘブライ語(鴨志田聡子)、チベット語(星泉)、ベンガル語(丹羽京子)、マヤ語(丹羽栄人)、ノルウェー語(青木順子)、バスク語(金子奈美)、タ…
2月6日から3月20日まで、広尾・チェコセンターにて「チェコの旅行家たちの目に映った近代日本」という企画展が開催されました。 広尾・チェコセンターで企画展「チェコの旅行家たちの目に映った近代日本」 - シブヤ経済新聞 この展覧会は、19世紀末から20世紀初頭にかけて日本を訪れたチェコの旅行家たちが「見た」日本を写真で紹介するもので、ナープルステク博物館が所蔵する写真を中心にした展示のようです。 ナープルステク博物館は、1993年に国際日本文化研究センターが日本関連の所蔵品調査をおこなっており、調査結果は『ナープルステク博物館所蔵日本美術品図録』(国際日本文化研究センター、1994年)として刊行…
5/1(月) 僕は出発するというより逃亡しようとしていた。 (大江健三郎『叫び声』講談社文芸文庫 p186) 5/1(月) 病院にいった。すいていた。血を抜いた。 5/2(火) 通所103日目。 5/3(水) 通所104日目。 5/4(木) 葉擦れの音。鶯の鳴き声。 5/4(木) 『ヘミングウェイ短編集(一)』(大久保康雄訳 新潮文庫 1970.6)を買った。 5/5(金) 通所105日目。 5/5(金) ・ベン・ラーナー『10:04』(木原善彦訳 白水社 2017.3) ・ペーター・ハントケ『アランフエスの麗しき日々 夏のダイアローグ』(阿部卓也訳 論創社 2014.7) ・G.ガルシア・マ…
ただいま午前4時半を超えるところだ。まともな大学生活というのはおよそ4年ぶり、今年でなんとか卒業しようと10年目の春を迎えていた。最初の1ヶ月は頑張った。ところどころサボることはあれど、午前の授業もなんとか遅刻しつつも出席し、たまの小テストやフランス語の予習もちゃんとやっていた。10年目にしてかなりイイカンジの大学生活を送っていた。もうサークルもないし、友人関係も少なく、結構マイペースにやってこれたのが良かった。 しかし、いつものヤツがはじまってしまった。例の音が鳴り響く。生活リズムが脆くも崩れる音が。ああ、こうやって僕は10年も大学にいたんだった。5月病にだけはなるまいとゴールデンウィークの…
編者:河出書房新社[かわでしょぼうしんしゃ](1886-) ブックデザイン:高木 善彦[たかぎ・よしひこ] SLOW-LIGHT。 シリーズ:14歳の世渡り術 件名:言語 件名:外国語 NDLC:Y8 児童図書・簡易整理資料・教科書・専門資料室資料・特殊資料 >> 児童図書 >> 文学・語学 NDC:804 言語 >> 論文集.評論集 NDC:807 言語 >> 研究法.指導法.言語教育 備考:本書のうち、第24章「まんが ツッパリ言語道!!――外国語学習編」だけは掲示通り漫画。他の章は文章のみ。 わたしの外国語漂流記 :松村 圭一郎,佐久間 裕美子,丸山 ゴンザレス | 河出書房新社 わたし…