娘道成寺に出てくる修行僧。一泊を乞うた家の娘・清姫に言い寄られ、契りを交わすが、翌朝この家を逃げ出し、怒った清姫が蛇体に変化し、追いかけられる。道成寺の鐘に身を隠すが、清姫はこの鐘に巻きつき、安珍を焼き殺し、清姫も死ぬ。
『琉球怪談』 現代実話集 闇と癒しの百物語 小原猛 ボーダーインク 2011/2 <キジムナー> ・たとえば沖縄でもっとポピュラーな妖怪であるキジムナーは、戦後という垣根を越えると、急激に目撃例が減少している。取材していく中でも「戦前はキジムナーがいっぱいいたのにねえ」「戦後すぐはいたけど、もういないさ」という、オジイ、オバアの声を聞いた。 もしかしたら戦争でのウチナーンチュの意識が変わり、キジムナーの存在を受け入れなくなってしまったのかもしれない。沖縄戦、という次元を超えた壁が、怪の世界にも立ちはだかっていることを、身を持って実感した。 <戦後の駄菓子 キジムナーのはなし1> ・Nさんはとあ…
プロレスラーから参議院議員へ、そして現在は石川県知事として活動する馳浩氏は、多彩な経歴を持つ人物です。そんな彼が「蛍雪時代」という雑誌の連載をまとめた一冊の本、それがこの『「古典」簡単じゃないか』になります。馳氏の人間性が感じられる熱意あふれる文章は、読者を魅了し、共感を生む力を持っています。 馳浩氏は、野球やサッカーで名を馳せる星稜高校で国語教員としても勤めていました。私の兄が星稜高校の受験をした際、試験監督は馳氏だったそうです。生徒への受験指導も手がけていた馳氏の知識と経験は、この本にも反映されています。彼の深い古典文学への愛情と知識が、受験のポイントや古典文学についての考察とともに綴られ…
5chアニ速おねティ!?5chアニ速ちょっとあんた何おねがいするのよ5chアニ速おねティは聖地巡礼のはしりみたいなもんだし未だに木崎湖に来るファンもいるからな5chアニ速ラインナップが散らばりすぎだろ!5chアニ速漏れも木崎湖に行ったな5chアニ速まあ流行った時代を考えれば問題はなさそうだ5chアニ速うろ覚えだけどなんか最近周年企画でクラファンやったらめちゃくちゃ集まったみたいな話してなかったっけ…5chアニ速聖地特集でよりもいは尖り過ぎでは?5chアニ速おねティは聖地のレストランにこの眼鏡先生の抱き枕だか連れて2人分頼むやべー常連がいたと聞く5chアニ速長野縛りかと思ったら別にそんなことも無…
(2024/3/25) 『日本怪異妖怪事典 九州・沖縄』 朝里樹(監修)、闇の中のジェイ(著) 笠間書院 2023/9/30 <鬼八 (きはち)> ・走健(はせたける)(または「はしりたける」と読む)、鬼八法師、鬼八三千王とも呼ばれる。鬼八は熊本県阿蘇の豪士とも、宮崎県高千穂蘭の里の部族の長、宮崎県二上山乳ヶ窟(ちちがいわや)を根城にしていた魔性の者ともされる。 ・熊本県では次のように伝えられている。 阿蘇大明神こと健磐竜命(たけいわたつのみこと)は鬼八という豪傑を家来にしていた。健磐竜命は弓の名人であり、弓を射ることを楽しみにしていた。鬼八は空を駆けるように足が速く、また怪力を有していて、健…
今月の昼の部の二つ目の演目は、四世中村雀右衛門十三回忌追善狂言として「傾城道成寺」がかかりました。 四世中村雀右衛門(1920~2012)は、昭和2(1927)年に初舞台を踏んでから立ち役を中心に活躍していました。昭和15(1940)年に兵役につき、南方戦線をまわり、スマトラ島で終戦を迎え、昭和21(1946)年帰国。翌年から舞台に復帰しましたが女方に転向。その理由に戦争体験があるのかはわかりませんが。 雀右衛門は、関西で様々な人の相手役をすることで芸域を広げたそう。 そんな雀右衛門が大切にしたのが「道成寺物」。「道成寺」は『京鹿子娘道成寺』が有名ですがそのほかにもたくさんの道成寺ものがありま…
シャッキリと起きて東銀座の歌舞伎座へ。まずは地下の木挽町広場。昼の部と夜の部の間の食事に重宝していた歌舞伎茶屋さんがなくなり、あとにまた飲食店が入るといいなぁ、と思っていたのに服の売場になってしまい、がっかり。以前から目にしていた和傘を下から覗いてみたら、だいぶ傷んではいるものの光の加減もあってキレイだったので撮ってみた。あとはいつもの日めくりの写真。 昼の部の最初は「寺子屋」。愛之助の源蔵に新悟の戸浪、菊之助の松王丸に梅枝の八重、丑之助の小太郎に萬太郎の玄蕃。子供が犠牲になる悲しい話ではあるものの、何度観ても胸に迫るものがあり、物語としての巧みさを見るたびに思う。私の世代から見れば若手の上演…
はじめに さすがに関東に行きすぎてる。散財どころの騒ぎでは無い、今まで笑いながら見てきた「遊郭でお金を溶かして後悔する若旦那」に匹敵するのでは?と思うほど、今月はお金を使っている。まずい。しかし後悔はない。頑張れ来月の自分。 まあ「後悔はない」と文字で強がるのは簡単だが、実は三月大歌舞伎を観るのには少しの迷いがあった。本当にいいのか?さすがに散財しすぎでは無いか……と、1時間ほどの長考の末、ここで「人間国宝詰め合わせパック」とも言うべき昼の部を観劇しなかったことを、絶対に後悔すると言う確信の元、気づいたらチケットを買っていた。既に手が出せるのが二等席しか無かったため、夜の部は断腸の思いで諦めた…
歌舞伎座昼の部を観劇。今月も歌舞伎座は追善興行。今月は先代雀右衛門の十三回忌だ。傘寿を過ぎて尚若々しく、三姫や道成寺を得意としていた先代京屋。晩成だった人で、歌右衛門とほぼ同世代乍らその真価が発揮されたのは平成になってからだった(歌右衛門がその芸と美貌に嫉妬して、抑え込んでいたと云う説もあるが)。大正生まれにも関わらず、平成を代表する女形と云っていいだろう。しかし芸風は古風で、正に名人女形の名に相応しい名優であった。 後先を考えず、今回はまずその追善狂言『傾城道成寺』から。先代京屋の長男友右衛門の妙碩・次男当代雀右衛門の清川実は清姫の霊に、松緑の安珍実は維盛、廣太郎の経胤、廣松の三郎、亀三郎の…
『光速の壁を越えて』 今、地球人に最も伝えた[銀河の重大な真実] ケンタウルス座メトン星の【宇宙人エイコン】との超DEEPコンタクト エリザベス・クラーラー ヒカルランド 2016/4/30 ・【宇宙人エイコン】の子供を産み、メトン星で4か月の時を過ごしたエリザベス・クラーラーの衝撃の体験 <別世界から現れた一人の男性が運命を変えた> ・大きな宇宙船は、優雅に無音で空中を滑りながら、丘の上に向かって素早く移動し、雲の下で滞空し、姿を消した。それは、再び数百メートル上空に浮上して、丘の頂上の南側に向かった。そして、ゆっくりと高度を落とし、地上約1メートルにとどまった。 脈動するハム音が空気を満た…
3月です!少しずつ日ものびてきて、春近しですね。寒いけど。 歌舞伎座は初日が明けるのが3日です。 演目紹介します。 ■昼の部11時~ 『菅原伝授手習鑑』~寺子屋 『傾城道成寺』 『元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿』 ■夜の部 4時15分~ 『伊勢音頭恋寝刃』 『喜撰」 ■上演スケジュール・休演日 ■チケット金額、売り場 ■歌舞伎座アクセス ■昼の部11時~ 『菅原伝授手習鑑』~寺子屋 あらすじ見どころはこちら munakatayoko.hatenablog.com これは予習案件。わかればわかるほど感動が増しますよ。 今回の配役は、 松王丸菊之助 意外な気もしましたが、以前からやりたいお役だったそう…
昨日は町田まで歩きing。今日は近場の散歩兼買い物のみ。17,991歩、10,119歩。 昨日のブックオフ町田旭町店 神話裁判 1 小木とまい マッグガーデンC ¥10 ギリシャ神話を法廷コメディにしちゃう着想に心惹かれて。 昨日の町田ブックオフ 女郎ぐも 戸田誠二 ぶんか社C ¥10 「さるかに合戦」や「安珍と清姫」のような昔話をもとにした作品集。
2月16日(金) 55日目 岡公園駐車場でお目覚め、ちょっと寒かった。Tシャツ+厚手のアウターで散歩に。まずは目の前の和歌山城へ。岡口門から入るのは初めてだな。朝から忍者が城内を彷徨いているのです。しかも挨拶をしてくるのです。忍者の本分を忘れていますね。本丸に寄ってから一旦お城の外に出て、南海和歌山市駅へ。キーノ和歌山にTSUTAYAプロデュースの市民図書館ができているのです。民間のプロデュースは訝ってたのですが、武雄市図書館を見て考えを改めました。うん、和歌山市民図書館もスタイリッシュだ。スタバも入っててドリンク飲みながら本を読めるのもいいよね(スタバは一度も利用したことない)。で例によって…
『北極の神秘主義』 (ジョスリン・ゴドウィン)(工作舎)1995/9 (局地の神秘・科学・象徴性、ナチズムをめぐって) <以来この世界はデミウルゴスとヒュペルボレア人の戦場となった。> ・劣位の擬神のひとりであるこの「デミウルゴス」は一種の人間を作ろうとしたが、それは下等なロボット的存在に過ぎず、その名残りこそネアンデルタール人である。デミウルゴスの計画ではこの被造物は死後(祖先の道)にしたがって何度も土に帰るようになっていた。一方、ヒュペルボレア人にとって、このような自分の意志によらない転生は<デミウルゴス>の<円>に捕らわれた忌まわしさのままであった。 ・彼の言うヒュペルボレア人は、物質的…
1月13日、土曜日。昨日ふとした時に、そういえば今年はまだ関東平野の外に出る旅をしていないし、関西に前回行ったのは12月17日で1か月近くいってないなぁということに気づいてしまいまして。 それ以来すっかり旅に出たいモードになしまして、今日は気が付いたら新幹線に乗ってました……(をぃ)。だいぶホームで買うコーヒーにも慣れました。 最近よく富士山の写真を撮ってますが、新幹線から見る富士山は何度でも撮影してしまいますね。 今日は山頂に少し雲がありますが。 新幹線を京都で降りて、最初に向かったのは京都国立博物館。 バスは長蛇の列だったので歩いて向かってしまいましたわ。 京都国立博物館でやっていたのは辰…
ただいま歌舞伎座で上演されている壽 初春大歌舞伎! 2024年の幕開けとなるおめでたい公演です。観光がてら遠方より歌舞伎座へお出かけになる方も多いのではないかと思います。歌舞伎らしい華やかな演目も多いので、初めての方にはおすすめの公演です。 夜の部で上演されている「京鹿子娘道成寺」は、数ある歌舞伎舞踊の中でも名作中の名作として有名で、女形の最高峰といえる演目です。あらゆる恋模様が次から次から展開していき、めくるめくような美しさをひたすら堪能するという演目であります。内容をまじめに考えるというよりは、うっとりと陶酔できるような時間です。 今回は、前半日程を壱太郎さん、後半日程を尾上右近さんがお勤…