新潟県上越市仲町にある老舗料亭。
2008年10月26日に、本館・北門・東門が国の建造物分野の登録有形文化財に指定された。
現在の屋号、宇喜世(うきよ)は造語で、1933年からのもので、それ以前は「寺島屋」という屋号だった。
江戸末期の1800年代中頃、主人甚之助は仕出し屋を営んでいた。
江戸末期から明治のはじめ頃、甚之助の娘婿、八蔵のとき割烹料亭となって平成に至っている。
仕出し屋としての時代から数えると150年以上高田の町に続いている老舗料亭である。
指定されたのは本館・北門・東門の3つ。
本館は木造3階建て。明治中期の建設で、昭和前期に改修、1938(昭和13)年に増築。
花や植物が彫刻された床柱や障子戸など、華やかな装飾が近代料亭建築の歴史を伝える。
北門は宇喜世の正門で、昭和前期の建築。間口4・3メートルで、屋根はかやぶき。東門は仲町通りに面して立ち、1951(昭和26)年ごろの完成。本館と2つの門は、高田地区の古い街並み形成に寄与している点も評価された。*1