私は長いこと、習字とか書道とかそういうものに関わっていた。 5歳ごろから始めて、中高は書道部、大学も書道サークルに入っていた。今、大学院生になって、書道が自分の肩書きから消えた生活を一年過ごした。“OG”という肩書きで後輩の展覧会には行っていたが、自分はとんと書かなくなった。 春休みになり、あまりに時間があるので久しぶりに少し書いた。元々大変上手いというわけではなかったが、半紙を数枚書けばそのくらいの感覚は戻った。 人間、16年ほど定期的に筆を持つ機会があると、1年やそこらのブランクではそうそう腕も落ちないらしい。当然やっていない間に上手くなりもしないが、腕が落ちていないということはすごく安心…