読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01216 103(左頁) 第五 雲井長閑(のどけ)に大内山早立かはる水無月下旬 日毎/\に時違(たが)へず電光雷火 霹靂(はたゝがみ) 打続いての天変只事ならず 玉体安全雷除(らいよけ)の加持有んと勅使三 度の召しに応じ 法性坊の阿闍梨参内有り 紫宸殿に壇を構へ幣帛 押立て 独鈷三鈷鈴(れい)錫杖ふり立/\祈らるゝ 擁護(おうご)も嘸としられける 寛平 法皇の御使として判官代輝国 斎世親王苅屋姫菅秀才を伴ひ御階(みはし)の もとに伺公する 僧正壇よりおり給ひ能こど…