ハードカバーの単行本でP500こえ五冊の大作を読み終えました。 泣き虫弱虫諸葛孔明 第伍部 作者:賢一, 酒見 文藝春秋 Amazon 自分、『三国志』って小学生の頃から読んでいるんですけれども、岩波少年文庫版を読んだ時から「なんで主人公然とした劉備サイドがこんなに弱っちいの?なんで?」と思っていたのですよね。結末は三国のどのサイドでもなく、魏の母屋を乗っ取った司馬氏が、へろっと独り勝ちしているし、大作を読み切ったという満足感を別として、最初からもにょっていたのですよ。 その後、正史『三国志』はもちろんのこと、様々な研究者の文章を読んで思った結論が「これは曹操が主人公、劉備敵役の方がいい物語だ…