グラフィックデザイナー。1950年、東京生まれ。1980年代以降の装幀・エディトリアルデザインにおいて、デジタル技術(CGやDTP)をブックデザインに取り入れた先駆者的存在。 著書に、『森の書物』(河出書房 1989)、『D-ZONEエディトリアルデザイン1975-1999』(青土社 1999)『デジタルデザイン、迷想の机上 電子思考へ…』(日本経済新聞社 2001)などがある。 鈴木一誌氏と共に『d/SIGN』誌責任編集。
戸田ツトム さん グラフィックデザイナー。 1951年(昭和26年)3月18日、生まれ。2020年(令和2年)7月21日、死去。 訃報 戸田ツトム氏が死去 グラフィックデザイナー :日本経済新聞
2/ 13 (火)19:00〜20:30 藤田重信×川名潤『筑紫書体と藤田重信』(パイ インターナショナル)刊行記念トークイベント ABC本店 https://aoyamabc.jp/products/2024-2-13 筑紫書体と藤田重信 作者:藤田重信 PIE Amazon 現代日本のブックデザイン史 1996-2020: デザインスタイルから読み解く出版クロニクル 作者:長田 年伸 誠文堂新光社 Amazon ユリイカ 2021年1月臨時増刊号 総特集◎戸田ツトム ―1951-2020― 作者:鈴木一誌,赤崎正一,川名潤,水戸部功,長田年仲 青土社 Amazon イラストレーションファイ…
1993年10月、思潮社から刊行された野沢啓(1949~)の第3詩集。装幀は戸田ツトム+岡孝治。著者は東京都目黒区生れ。 『大いなる帰還』『影の威嚇』につづく十年ぶりの第三詩集である。初出一覧を見てもらえばわかるように、前詩集刊行以前のものから数年間にわたって書いた作品がかなりの部分を占めており、本来はもっと早く刊行されねばならないものであった。それでもここ二、三年のものにはいくらか新境地も開かれていると自分では思っているので、この遅れにも意味がないわけでもない。すでに新しい連作に取り組んでおり、いまはむしろふたたび詩を書くことに意欲的になっている。詩集のタイトルを『決意の人』とした理由のひと…
既に8月のことだが、ブック・デザイナー/映画批評家の鈴木一誌氏*1が亡くなっていた。享年73歳。 共同通信(『東京新聞』)の記事; 鈴木一誌さん死去 グラフィックデザイナー 2023年8月30日 07時29分 鈴木一誌さん(すずき・ひとし=グラフィックデザイナー)19日、誤えん性肺炎のため死去、73歳。東京都立川市出身。葬儀は近親者で行った。喪主は妻文枝(ふみえ)さん。 杉浦康平氏*2に師事し、独立。「大辞泉」「鈴木清順全映画」など数々のブックデザインを手がけた。著書に「画面の誕生」など。 https://www.tokyo-np.co.jp/article/273555 生涯に1万点以上の本…
テレビ番組で、ある雑誌の編集室を映していた。編集者たちのなかに、その雑誌のアートディレクターがいて、画面に彼の名が出た。「もしや・・・」と思い、じっと顔を見ると、確かにそうだ。その名と顔に記憶がある。老いているが、間違いない。会ったのは、お互いまだ20代のころで、彼はたぶん、私よりも数歳若いにしても、ぎりぎり60代というところだろう。彼が健在で、しかも現役だということがうれしかった。 彼と親しかったわけではない。会えばあいさつくらいはするが、お互いの名前を知っているという程度の関係だから、今どこかで出会っても気がつかないが、名前と顔のセットだから思い出せた。1980年前後あたりの出会いだ。その…
7月20日 思うことがあり、ここしばらく本棚の大整理をしている。 いままでの「この本はもう手放してもいいか」という基準から、「どの本は残しておいてまた読みたいか」という考えで処分している。とにかく本を減らしたく、理想は半分だがさすがに難しそうで、とりあえず4分の1から3分の1は手放すつもりで動いている。うずたかく積み上がるばかりだった積み本からもかなりの本を売った。いつか読むために置いておいても、という考えもあるが、もしそのときが来ればまた買うか借りるかすればいいだろうと、社会を自分の延長された本棚と見なすことにしている。 まだ半ばだが、本棚がだんだんすかすかになってきて、物理的にも精神的にも…
考古学の実証研究とイコノロジー研究を用いて、土偶は「植物」の姿をかたどった植物像という説を打ち出した本書は、NHKの朝の番組で大きく取り上げられ、養老孟司ほか、各界の著名人たちから絶賛の声が次々にあがり、ついに学術書を対象にした第43回サントリー学芸賞をも受賞。 「『専門家』という鎧をまとった人々のいうことは時にあてにならず、『これは〇〇学ではない』と批判する“研究者”ほど、その『○○学』さえ怪しいのが相場である。『専門知』への挑戦も、本書の問題提起の中核をなしている」(佐伯順子)と評された。 しかし、このような世間一般の評価と対照的に、『土偶を読む』は考古学界ではほとんど評価されていない。そ…